理想のガーデン

相変わらず猛暑とは程遠い、涼し過ぎる毎日です。

お陰さまで停電も無く、平和な日々です。

最近、南仏で大規模な停電があったと友人からも聞いたし、ニュースにもなっていたけど、稀だからニュースになるんでしょ?日常茶飯事だったらニュースには取り上げられないわよね。


ところで・・・
私はイングリッシュガーデンのスタイルが好きなのだが、ここではなかなかお目に掛かることが無い。お目に掛かるどころか、イングリッシュガーデンぽいものを嫌う人がここでは多いかも。
うちの母の庭を、ご近所の皆さんが、イングリッシュガーデンと呼んで下さるそうだが、母はデジカメを持っていないので、なかなか撮影したものを見られないのが残念。父の残した銀塩は沢山あるのだが、もう母には操作は出来ないだろう。
いちいちその茅ヶ崎イングリッシュガーデンから、母は何か植物を引っこ抜いて来ては、スカイプで「ほらね、今度はこういうのが咲いてるの」と張り切って言われても、スカイプって画面粒子が粗いからよく見えないし。
母上、お願いだからデジカメ覚えて下さい。


こんな風な庭が理想↓

     
以前に、隣の湖の街に住んでいた時、丁度街の入り口にあるスペースに、オレンジ色のポピーが見事に無数咲いていて、まだ小さかった長男がよくそこで遊んだりしていたのだが、いつの間にきれいに全部刈られてしまっていてがっかりしたことがあった。
タンポポは、他の植物の養分を吸い取ってしまうので嫌われて刈られるのは解るが、何もあんな可憐なポピーまで刈り取ることは無いだろうと、その野蛮性を憎んだ。アザミもスズランもスミレもラズベリーも、彼らにとっては邪魔な「雑草」扱いである。
だから、イングリッシュガーデンなど作ろうものなら、「あんなに庭を伸び放題にして(怒!)」という反応を示すのが殆どだ。とにかくきれいさっぱりと刈り取って、ダダッ広い芝生だけ、その他の植物は、決まった場所にチョボチョボ咲いているというのが、ここでの一般的造園ルールのようである。
植物などというものは、いつの間に意外な場所に意外な植物が出て来たりするのが自然であって。「いや、そんな勝手は許さん!」とばかりに、折角出て来た植物たちを思いっ切り刈り取ってしまうというその野蛮な感覚が、未だに私は馴染めないし、馴染みたいとも思わない。