フランス語でさえあれば

ケベックのフランス語からフランスのフランス語に切り替える時、一番いい方法が、とにかくイントネーションを切り替えればいいのである。それまでのカエルのような口元を、縦長にすればいいだけのことだ。でも、フランス人たちは、無理にケベックのフランス語を矯正することも無いと口々に言ってくれる。とにかくフランス人は、フランス語でさえあれば何でもいいという姿勢でいてくれるのが嬉しい。
私は元々ものまねが得意なので、すぐに人真似が出来るんじゃよ。ていうか、小さい時から、友達と一緒にいるだけで、段々と彼らの口調や声の調子まで似て来るのだ。両親がよくそんな私を見て面白がっていた。今でも仕事上、ご一緒させて頂く添乗員さんと、数時間行動を共にしただけで、もうすぐに喋り方が似て来るのだ。こんな私だから、フランス人たちと一緒にいるとすぐに言葉が影響されて来るのが自分でも分かる。
どんなに教科書に載っていても「へえ〜こんな言葉、普段の会話には絶対に使わないよなぁ」というような奇妙な言葉さえ使わなければ、現地の人たちと楽しく交流が持てるというのが、言語社会の最低限ルールのように思えるのだが。
最近、ケベック人の仕事仲間たちから、「時々フランス人みたいな発音するようになったね」と言われる。ふ、ふ、ふ、成功成功