作家・西加奈子さんはカナダで…海外でがん発覚、治療は現地か帰国か 日刊ゲンダイヘルスケア

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カナダ永住権を持たない限り、さっさと日本へ帰るべき。
何故なら彼女に掛かる治療費は我々カナダ人、カナダ永住者たちの税金の一部から払われるからである。
要するに我々が西さんの治療費の一部を支払ってあげているようなものである。
カナダ永住権を持っていればこのままカナダでの治療を続けるのが好ましいが、永住権を持っていなければ一時在住者として扱われるわけで、日本に帰って日本で治療を続けるべきである。

記事中にある「定年後のセカンドライフに物価の安い国に渡るケースもあります」とは?
まさかカナダを指しているわけでは無いでしょうね?
カナダの物価は日本の何倍も高いので間違えないようにして頂きたい。

「移民や留学生なども対象」の「移民」は「難民」の間違い。
カナダの場合、永住権を取得して初めて「移民」として認められるので、留学生や難民とは全く違う扱いになる。

「一般に医療機関へのアクセスが悪く、がん治療でも待ち時間が長い傾向です」、、この筆者は前文の殆どをカナダと括って書いているようだが、カナダは各州ごとに全く違うということを学んでから書くべきであって、このような適当な内容では困るのだ。

更には、「がんをはじめ専門医を受診するには、ホームドクターか、だれでも受診可能なウオークインクリニックから紹介してもらう流れ」とあるが、緊急を要する場合は大型の総合病院の救急に行ったほうがずっと速い。
そういう詳細を知らずに簡単にカナダと一括りにして書かないで下さい。
カナダ永住者としてほんとに大迷惑です。

よって、「このシステムがしっかりと働いているため、悪性度や緊急性が高くない限り、予約はかなり先になります」というのも間違いである。
例えホームドクターを通して癌の疑いがあれば専門医の診察は優先されるのが一般的。
というか当たり前のこと。

「カナダや欧州などでがんを治療する場合、原発でも再発でも治療が済むと、その後の定期検査はありません」というのも間違い。
難民や留学生であれば、という前置きをしてもらいたい。
国民や永住者は全く別である。
癌を始めとする難病には必ず定期検査がある。

カナダでの医療はまるでダメ、みたいな内容をつらつらと筆者は書いているようだが、そんな人たちはお願いだからカナダに来るべきでは無いし、増してやカナダに暮らすなど我々納税者に対してどれだけの迷惑が掛かるか熟考して、大人しく日本に帰るべきである。

「亡くなった坂本龍一さん(享年71)は米国での治療が失敗し、残念な結果になっていますから」というのも大きな間違いであり、勘違いも甚だしく。
坂本氏は永住権を持っていたとしても、米国で優秀な専門医と出会えなかったか、もしくは米国の永住権を持っていなければ治療費が莫大な額になってしまうから日本に帰ったのであろう。
また、坂本氏と同病の患者の多くが亡くなることなく生活に復帰している。

カナダも米国も癌治療に関しては申し訳ないが日本の何倍も上である。
うちの彼はカナダで、双子である彼兄は米国で、両者共に専門医であり、多くの患者たちを救って来ている。
彼仲間たち、彼兄仲間たちにしてもうちの彼と彼兄同様で、全員が超一流の、世界でトップの専門医たちである。

北米の事情をよく知らない、ちょっと齧った程度で偉そうに北米に、揚句には欧州までにも詳しい、みたいなインチキ記事は書かないことだ。
まぁこんなレベルの記事は日本国内で読まれて終わりだろうからどうでもいいけどね。

とにかく日本が世界一を誇る医療技術を持っていると思っていたらそれは大きな間違いである。
研究に掛ける金額が北米は日本と比べて桁違いに大きいからである。
そんな日本から北米の医療に関してああだこうだと口出しされるのは不快極まりなく。
愚の骨頂そのものである。