若い人々へのエール 

日本の街の映像を見ていると統一性/デザイン性には欠けるところもあるが、安全で清潔で住み易く、もちろん例外もあるだろうが、民衆としては纏まりがよく機敏で忍耐強く頭が良く、次から次へと変化に富んでいて新しいものをどんどん生み出して即実行、という優秀な国民性なのに、どうしても国の指揮をとる者の大半がいつも老人ばかりなので動きがドヨ~ンと滞ってしまうのが非常に残念である。

私は現在60歳だが、ケベックシティでもパリでも人の上で指揮をとって活躍しているのは年若い人々ばかりであって、だいたい50代に入ると少しずつ退く。
というか陰の存在っぽくなって来るパターンが圧倒的に多く、最近の政治家たちも40代がメイン。
老いて尚、人の上に立とうとする図々しく浅ましい老人はみんなから鬱陶しがられる。
日本のニュースを見ていてもナントカの会長だの社長だの大臣だの首相だのまるで此方でいうCHSLD、つまり長期介護施設にいる人々の如し。
これはフランス語圏での表現でCHSLDというのはCentres d’hébergement et de soins de longue duréeを略したもの。
此方ではデイサービスや自宅介護などというシステムは殆ど無く、例えば私の暮らすこのマンションでも、いよいよ自分のことが出来なくなったと判断された高齢者は待ってましたとばかりに施設のスタッフが厚生省の職員と一緒に迎えに来る。
徘徊、認知症状、夜間せん妄などもその対象となる。

また意識のしっかりしている高齢者の多い所、例えば我がマンションや老人専用マンションなどでは、自分の葬儀や安楽死などについての講演会も何気にさりげなく行われていて、見るからに穏やかそうな医師などが講演にやって来たり、自分の最期をデザインしてみましょう、などとあくまでも優しく明るく楽天的に描かれた葬儀屋のパンフレットなどがさり気なくポストに配布されていたりもする。
で、そういうものから目を逸らさずに少しずつ自分の最期について家族や友人など周りの人たちに自分の希望を告げておけば間違っても火葬場や墓場などで自分にとっての期待外れな扱いを受けなくて済むわけである。
そういうのを最後まで頑なに忌み嫌って避けてばかりいるのも結構だが、結局は家族など残された人々にとってはこの上ない迷惑なのである。

日本の政治家たちから安楽死までと今朝も随分と話が飛んでしまったようだ。

【追加】
今や人生100年などと無茶な用語が出回っている、というかあれは日本政府の策略なのだが、結局は年金は国はもう払えないから各自働いて下さいということである。
これは日本に限らず、何処の国も同じである。
また、退職後も働かなければまだまだローンが残っているし生活して行くのが大変なのだと言い張る、丁度私と同年代、もしくはちょっと上の世代なども大勢いることであろう。
そんなことは知ったことでは無い。
これからの若い世代の人たちに年金などほぼ払われないのに、まだ我々や、もっと上の世代など、悠々と年金生活をしておきながら、どれでも生活が大変だとか何とか言いながら年若い人々の妨害をしながらでもどうにかしてカネ稼ぎに必死になっている老人も多いことであろう。
そういう老人たちは、何が隠居だ!若者たちになど負けるものか!と汚らしく唾飛ばして喚くであろうが、それも結局は貯蓄が無い、今まで散々派手な生活をして来て、老後を全く考えずに生きて来た結果なのである。
だからそんな考え無し、脳無しな老人たちの言い分はそんなこと知ったことでは無い。
どうでもいいことである。
若い時からの心構えがしっかりと出来ていなかったから今の結果だろう。
その現実をしっかりと直視した上で、せいぜい若者たちの邪魔にならぬよう、飢え死にしない程度に働くがよい。
普段若人たちに言っているであろう「人生、なめるなよ。人生そんなに甘くないんだから」など説教しているような老人たちは、その言葉をそっくり自分に向けて無理にでも呑み込むがよい。
今の若い人たちは非常に現実的でネットでどんどん情報を集め、しっかりと自分たちの人生を見極めて生きているのだ。
その若い人たちに意見などして嫌われていないで、せいぜいその若い人たちを見習って生きるがよい、老人たちよ。


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