感情論以前に必要なもの

youtu.be

たぶん法的にはこの高校生は不利な立場というか、たぶん犯人の刑罰は却って軽くなってしまったかも知れない。
多くの日本人たちが、この高校生の勇気と、暴行を受けている高校生を助けなかった他の乗客への非難が大きく取り上げられるが、やっぱりそこが日本人特有の感情論なんだろうね。

先ず、乗物内で喫煙しても煙探知機などが日本の電車には設置されていないのだろうか?
電車内で事件が発生した際に電車を緊急に停車させる緊急通報ボタンなどが設置されていないのだろうか?

今の時代に電車内で喫煙する行為自体、かなり頭がおかしくなければ出来ないことだ。
そんな危険な相手に向かって直接声を掛けたり注意する行為は危険極まりない。
勇気云々よりも先ずは危険を認知することだ。
こういう場合は先ず乗組員に通報する、もしくは緊急ボタンを押す、もしくは途中駅の係員などに速やかに連絡することが先決。
今はスマホもあるので証拠写真など幾らでも撮れるし。

私は日本人なので、この日本人特有の感情論はもちろん理解できる。
この勇気ある高校生を助けたかったら、その犯人との間に仲裁に入るのではなく、その場で警察に通報、もしくは乗組員に通報することだ。
仲裁に入るのも非常に危険。
もし相手が刃物などの武器を持っていたら、もしこの高校生が致命的な怪我を負わせられたら、勇気は勇気のまま終わってしまって、その犯人は当然ながら反省することもなく、死刑にもならず、刑務所に入ったとしても2年以内には飄々と出て来ることだろう。
世の定める法律なんてそんな程度のものだ。

それよりも何よりも一番大切で一番重いものは人命だ。
例えば高校生や他の乗客がこの犯人を殴り倒して、それが原因でこの犯人が死んでもこれまた大きな問題となる。
要するに判断はプロに任せることだ。
犯人に向かって勇気をもって注意したところで「へえ、すみません」と直ぐに反省するような者だったら先ず喫煙などしないだろう。
昨年のハロウィンの時に現われた電車内の事件、あれと同じ類だ。

性善説は特に今の時代は危険極まりなく。
性善説性悪説などなど、他人の考えそれぞれが自由であることには変わりないが、その責任も自分に跳ね返って来ることを考えながら行動した方がいい。

本の学校教育では、法律や護身、身の安全、人道人権などを学ぶこと無く、先ずは「勇気」「正しい心」「根性」など道徳的なもので雁字搦めにする、そういう教育方針なので、自分の目の前で間違ったことをしている人に向かって勇気をもって立ち向かうという結果を招くことにもなるだろう。

もしこの事件と同じことが此方であったとしたら、犯人は罰則金を払えば直ぐに釈放されてそれで終了だ。
高校生に怪我を負わせたということで当然ながら傷害罪としても法廷では問われるが、先ずは禁煙場所で喫煙をしたということで罰則の対象となる。
注意をした高校生は自分の考えによる行動なので、怪我をしたのは自己責任となる。
先進国の法律はだいたいどの国も基準は似通っているので、日本の法廷でもこの犯人は大した罪にはならないと思う。

しかし、高校生と犯人との間に乗務員や警察が介入した場合は、確固たる証拠が出来上がるので、この犯人の罪状はかなり重くなるだろう。
世の中には変なのが沢山いる。
そういう変なのには自らぶつかって行くことは非常に危険なので、先ずは警察やセキュリティなど誰かに介入を求めることが先決だ。


reut.rs

犯人は高校生に土下座までさせたのか。
スマホで撮影していた人もいたのだろう。
証拠物件は、この犯人の罪をもっともっと重くするためにも非常に重要。
もちろん誰かが通報、もしはホームなどで係員が見つけたなど、何か連鎖反応があったからこそ、この犯人は逮捕されたのだろう。
こういう場合、犯人が逃走して終了のケースも少なくない。
とにかく犯人が逮捕されて本当によかった。
この英雄たる高校生の無事と一日も早い回復を祈ります。


ランキングに参加しています。
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へ
にほんブログ村
にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村