ペタンク便り

なんだか今日は元気が出ない。
夕べは熟睡できずまた昨日はペタンク2時間。
疲れて当たり前だ。
時計も見ずにペタンクしてたら途中から「もう2時間を超えてるよ」と監視員が迎えに来て初めて気付いた。
集合時間になったらさっさと試合を始めてさっさと終えたいのに特に爺さんたちがノタノタと時間を守らずに次から次へと現われ、婆さんたちは一試合もすればもうヘトヘトで退場。
だから結局3試合も付き合わされた私はまるでボランティアの善人みたいだった。
老人介護ペタンクだけは御免だ。
1人とても手の掛かる爺さんがいて自分で自分のボールを拾おうともしないのだ。
ちゃんと拾うための立派なマグネットまで持ってるのに。
確かにあの重いボールを2個拾い上げるのはなかなか大変だ。
が、これは老人にとっては足腰を鍛えるいい運動なのだ。
それをスマナイともアリガトウも言わずに拾ってもらって当たり前みたいなジジイ。
すげえ生意気。
ほんと腹立つ。
まさか私は拾ってなんかあげるはずも無く。
ふんだ、甘えるんじゃない。
しかもジジイのくせに結構可愛い名前なんだよそれが。
何だっけな、忘れた。
あともう1人、新顔の爺さんが仲間入り。
頑丈で大きな体躯なのにヨチヨチ歩きする奇妙な爺さんで、しかも社会的距離を全く守らないのだ。
特に人がボールを投げる時にすぐ後ろにいるのである。
ペタンクというのは投げる時に結構腕を振ったりそれなりの構えポーズが必要だからそんなすぐ後ろになんかいられたんじゃ邪魔でしょうがない。
何度注意しても全然言う事を聞かず。
このジジイの名はルイ。
ルイ〇世と同じ名前。
新入りのくせして何言っても従わないからイライラする。
婆さんたちもやれ暑いだの暑くないだのやれボールに印をつけておかないと自分で分からなくなるだの先日買ったマスクの柄がどうだのとどうでもいいことを繰り返し繰り返し実にクドイ。
そんな苛立っている時にフッと爽やかな新風が。
若いカップルが「隣のコートを使ってもいいですか?」と。
子供もそうだけど若い人たちは我々のような鉄のボールじゃなくてもっと大きめのカラフルで可愛いボールを使う人が結構いる。
そうやって若い人たちが訊いているのにクダラナイこと言ってはアハハオホホと年寄りたちは全然聞いておらず。
どうぞと答えると足取りも軽く行動が速い。
そのカップルの男性の方がうちの彼を一回り小さくしたような感じで顔も似ていて、だから途端に私は親切になった。
彼らがコートに入って10分ぐらい過ぎた頃に老人たちは「なんだあれは」とか若者たちにようやく気付いてるの、ったく呆れるよ。
そういえば婆さんに1人気に入らないのがいた。
ベンチに座って観戦しているのにも関わらずなんだか試合に口出しして来て偉そうなのだ。
骨&皮の風貌なのにやたら気だけは強く試合を取りし切ろうとしているのだ。
しかも誰かが失敗するとマスクの下からファファファファと笑いやがるのだ。
あんまり笑うからうちのチームが失点した時に「うるさいよ、アンタ」と注意した。
するといつの間に消えた。
なんでこうもケベックでのペタンクは老人ばっかりなんだろうか。
いや自分も老境に入ってはいるがなんかこうもっと活き活きとした空気を私は吸いたい。
彼がいなかったらどうなっていたことやら。


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