日本の母乳信仰

今更だが、日本での母乳信仰にはほとほと驚かされる。
今のこの時代に生まれて来る赤ちゃんたちにとって母乳ではとても栄養は追い付かず。
母親が何かしらの薬を服用していれば、例えそれがビタミン錠剤であっても赤ちゃんに影響する。
他にも絶えず産婦人科医から言われ続ける「太るな太るな」という呪文によって妊娠中なのにダイエットする母親も後を絶たず。
母乳ぐらいしかなかった戦時中とは時代は変わったのだ。

母乳だけで育てれば栄養の足りない、空腹感のある赤ちゃんは泣く。
ひたすら泣く。
それが当たり前だ。
でもバカな母親であればあるほど周りの医師や助産師などの言葉を盲目的に信じて疑わず。
嘗て日本に暮らしていた時の私もまさにそうだった。

米欧には栄養たっぷりの缶入りの液体ミルクがある。
粉末にしても同様で、牛じゃあるまいし、身体を振り絞って母乳を絞り出さなくてもいいのだ。
今はそういう時代なのだ。

日本で母乳信仰ワールドで育った長男は年がら年中泣いていた。
カナダで育った二男と長女はたっぷりの栄養ミルクで夜11時頃に授乳すれば翌朝6時頃までたっぷりと眠ってくれた。

日本ではあまり使われていないのだろうか、おしゃぶりがあれば余程のことがない限り赤ちゃんは泣かない。
おしゃぶりもカナダ、各州で奨励されているメーカーのものを使う。
歯が生えて来た赤ちゃん用のおしゃぶりも何種類もある。

赤ちゃんの泣き声が続けば人間誰しも精神的に不安になるし、心身の疲労は想像を絶する。
その苦しみを乗り越えてこそ親という者になれるのだ、などとこれまたバカ極まりないことを言う周りの大人たちも罪深い。

少しでも楽に、少しでも楽して、少しでも苦労せずに子育てをしなければ、親子共倒れになってしまう。
母親もつらいが、泣き叫ぶ赤ちゃんもつらいのだ。

オムツ替えや沐浴にしても少しでも楽に行なうことは幾らでもできる。
床や畳の上でやっていたのでは腰を痛めるばかり。
赤ちゃんと一緒に通常の家族用風呂に入るなど以ての外。
一緒に入浴している大人が気を失えば赤ちゃんの命はどうなるか容易に想像できるだろう。

今は紙オムツにお尻のただれないお尻拭きも各種ある。
ベビーバス、ベビーバスジェル、ベビーシャンプー、、もうなんでもなんでも揃っている時代だ。
オムツ替え専用の台もあるし、ベビーバスはキッチンの流しに嵌め込めれるものもある。
私は大きな食卓で大きなタオルを敷いてベビーバスを使っていた。
その為の防水マットなど何でも何処でも買える。

少しでも楽して生きよう。
少しでも楽しく生きよう。

以上、大好きな漫画家の松本さんの記事を読んで痛感しました。
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