子育てと仕事の両立 永遠のテーマ

日本のドラマを観ていたら「今のとこ、この国では女性の人生いいとこ取りは難しい。
全部選んで住むの相当な覚悟がないと。私には出来なかったから」とある登場人物の女性が言っていて、こうやって何でも国のせいにするのもなんだかな~と思った。
子育ては国が違っても本質はだいたい同じ。

国が違えば子育ても楽々だ♪なんて思わないでほしい。
保育園や学校で子供が発熱したり怪我すれば親は当然呼び出されるし、そこで自分以外の誰かに助けてもらったりとかその辺はどの国も同じ。
あんな屁理屈を言う前に、先ずは自分を犠牲にして自分の子供でも無いのに助けてくれた周りの人たちに「ありがとう」だろうが。

子育てと仕事の両立に「相当な覚悟を持つ」のはどの国も同じ。
命懸けで育てるのはどの国も一緒。
長男を私は日本で9歳まで育てたがもちろん不満はあったけどそれでもなんとかして育てたし、それはどの親でもだいたい基本は同じだろう。

このセリフを吐いた女性の都合のいい言い訳だなと感じた。
しかもこの母親、我が子を預かるのは週末だけという楽々極まりなく。
自分が作った子供は何といっても自分が最後まで自分が死ぬまでその責任を負う覚悟で育てるのが親として務め。
それが出来なければさっさと諦めて他の人に育ててもらった方が子供の幸せの為にもいい事だと思う。

子育て中にこんないちいち言い訳している時間も私には皆無だったけどねえ。
毎日がむしゃらに突進するだけでさ。
で、はっと気付いたらカナダに居たという、そんな感じ。
確かに日本ではまだまだ難しいところがあるのも確かだが、もっともっと大変な国々もあるし、そこから見たらまだマシだと思うし、戦争している国でも無いし、国(政治)や風習などがなかなか変わらなければ自分が変わればある程度までは前進できるし、もしあのまま再婚せずに日本に長男と一緒に居たらどうしていただろうと、時々長男と振り返り想像してみることもあるが、まぁ何とか人並みに親子で暮らしていたのかもね、とよく長男と話す。
あのまま日本に居ればそれはそれでまたそれなりの人生があったのだろう。
このドラマの女性みたいに「私には出来なかった」と諦めたり、人や国や生活・社会環境のせいばかりにするのが私は一番嫌いだ。
出来ないなら出来ないなりに自分だったら最後まで絶対に諦めることなく、何とかして這い上がって行ったと思う。
その辺も日本に居てもこうして海外に居てもあまり内容はそれほど変わらなかったと思う。
あのまま日本に居た方がずっと楽だったかも、と思う点も幾つかあるし。