お金をかけない老後生活の楽しみ方って? All About 編集部

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老後こそお金をかけたいなと私は思う。
仕事だ子育てだと懸命に生きて来たからこそ、せめて老後ぐらいはのんびりと優雅に暮らしたい。
老いてからまでも「節約」という言葉に追われながら暮らしたくないのだ。

カナダの年金制度はたぶん世界一だろう。
光熱費・水道料金込みの家賃を払ってかなり高級感のある高齢者専用マンションに暮らせるし、+食費も大家族時代とは桁数も全く違うから、これら全てを年金で充分賄える。
年金額は国民平等額なのでこれらの年金生活はカナダではごく一般的なパターン。

高齢者専用でも無いのに光熱費+水道代込みの家賃である現在の住まいを見付けた時は奇跡だと思ったし、そんな賃貸がだいたい信じられなかった。
今迄ずっとケベックもフランスも賃貸では必ず光熱費などは別だったので我が耳を疑った。
盲点というか単なる自分がバカで気付かなかっただけなのだが。

しかもプールやジャグジー、サウナも付いているし、私はそういう類は利用しないが利用する人にとっては大儲けであろう。
だから多少建物は古くても何とかこうして住み続けているわけで。
24時間のセキュリティやメンテも有難い。
コロナ禍の時期はプールなども全部閉鎖され、メンテサービスも緊急以外は数日後に、みたいに不便な時はあったが、そんな時でも緊急対応のメンテはもちろんあったのでとても助かった。

ケベック州内に多い高齢者用マンションもいいのだが、よく調べてみるとセキュリティとは名ばかりで実はオフィスワーク朝8時から午後4時までみたいなその程度のようで、一度試しに深夜に行ってみたら呼び鈴さえも無く、セキュリティらしき部屋は空っぽで誰もおらず、建物の鍵だけは正面も裏手も全部がっちり掛かっている、その程度で「万全なセキュリティ」を謳っているところも結構多いのに気付いた。

最近の高齢者専用マンションはオール冷房付きだが、油断すると付いていないところもあるし、今暮らしている此処にも冷房は付いていない。
気候変動で北緯47°のケベックの夏も猛暑に見舞われるようになり、今後は冷房付きであることも大きな条件となりそうだ。

ちなみにケベックでのセキュリティというのは、日本の管理人のおじさんのイメージとは程遠く、「え?警察?」という制服に身を包み、映画に出て来る警備隊みたいな感じだ。
武器も使用・携帯できる。
警察ではないので銃だけは携帯できないが発砲・威嚇は出来る。
当然ながら銃の保管場所などは極秘。
またどんな武器を携帯しているのか、気さくに立ち話で訊ける内容では無く。
数種類と言っているからだいたい何なのか想像は付くが。
防犯カメラも各所にある、らしい。
今は一見して「あ、防犯カメラだ」と気付きにくい構造になっているタイプが多いとパリ在住の長男から聞いた。

今後の私が目指すのはしっかりとした高齢者専用マンションだ。
なるべく建物や設備が新しく、セキュリティとメンテの充実、そして冷房も。
プールやジムは当たり前、中には小さなボーリング場や映画館が付いているところもある。
各部屋に緊急呼び出しボタンもあるのは有難い。
若い頃はそんなこと考えもしなかった。
老いてはちょっと転倒した程度でも命に関わることもある。

ケベックシティやモントリオールから冬の間に南下する高齢者たちも多く、米国はフロリダをはじめキューバなどカリブ辺りを目指してみんな移動する。
そういう地域にはケベック人専用の医師が勤務するクリニックもある。
フランス語しか話せないケベック人でも安心して南下できるよう上手く出来ているようだ。
ケベック人たち専用の南下用飛行機は幾らでも飛んでいて、パリへの飛行機よりも断然多く優先的なので実に腹立たしい(笑。

とにかく老後こそお金に苦労せずに優雅に暮らしたいものである。
これが米欧人一般の考え方であり。私だけに限らず。


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