朝ドラ効果 『おかえりモネ』の場合

ドラマ『おかえりモネ』を観ていて非常に不思議なのが、今まで観て来た日本のドラマで此処まで同調圧力の強い、一種の洗脳ドラマのようなものは初めてだ、ということ。
その意味では異色ドラマである、ということ。

東北大震災を利用して国民全体を縛り付け、頭を抑えつけようとしているような、国営TV局を利用しての、国家の何か魂胆でもあるのだろうかと、そこまで考え込んでしまうような不自然さがある。
国民を洗脳する、何か国の魂胆を国民に植え付けていく、それには毎朝続く連続ドラマは非常に影響を及ぼす力があると以前から時々耳にすることがあるが、今迄にそこまでのドラマは無かったように思う。

戦時中などに国民全体に公開する作品を厳選する、まさにそれに相当するような感じがするのだ。
コロナ禍での生活の変化、社会の経済力や意気が下がって来ている今こそ、日本は戦時中同様、国家洗脳に走るような国である、と海外からこうして観察していてしみじみと思うのだ。

祖父母たちや両親、身内たちがよく言っていたのは、戦争が酷くなればなるほど日本政府からの締め付けも酷くなって来た、と。
自由な発言や発想は一切許されず、互いに抑え付け合うことを美徳とし、何事にも耐え忍び、国民が一丸となって突き進め、と。
1人だけの贅沢や心地良さなどは一切許されず、いや、それどころか少しでも罪悪感を持たせようとする、それがまさに洗脳の一種のように思えてならない。

また、福島原発の現実から国民の目を遠ざけようとしている、そんな風にも見えるのは私だけだろうか。

ドラマの中でよく言われる「仙台はそれほど被害が無かった」というこれまた謎な言葉。
仙台空港がどんな状況だったか、誰もが忘れてしまったのだろうか。

また、福島という名称が海外ではどんな扱いを受けているのか、日本国内の人たちにはたぶん分からないかもしれない。
福島生まれの私にとってこれは非常に辛いことだが、しかしこれが世界の現実だ。
もし、食品に「福島」という表記があったら残念ながら海外では売れないだろう。
福島で受けた被爆被害に蓋をして誤魔化して、そして少しでも津波被害のあった他の地域に国民の目を向けさせようとしている、そんな風に私は感じている。

あの東北独特の重くて不器用な人柄も、私も同じ東北人なので理解できる。
その地で生まれ育ったのだから、14歳まで暮らしたのだからよく解かる。

少しでも地元を離れるな、家族を助けろ、地元民を助けろ、みんなで受けた苦しみを一生忘れるな、自分勝手に好き勝手な行動や考え、そしてそんな自由三昧な生き方など到底許されるものでは無い、、
あのドラマを観ているとそんなメッセージで埋め尽くされているような、観ていて息苦しくて堪らなくなって来る。

毎回毎回、事ある毎に「人の為に生きる」「私が悪いのです、ごめんなさい」などと繰り返す、これはもう洗脳以外の何物でも無いだろう。
まさに祖父母たちが話していた戦時中の制限だらけの状況そのものである。

とにかく自己否定と同調圧力ばかりのドラマに辟易しながらも、一応舞台が東北だし、大好きなベテラン俳優さんたちが出演しているのでそれで観ているだけなのだが、まぁあんな自然いっぱいの優しいオープニングとは裏腹に恐ろしいほど静かな洗脳ドラマだと思う。

私が幼い頃の建築物、あんな薄っぺらな硝子の家などに今でも人が住んでいることにもビックリ仰天した。
あれだけの大きな災害を受けた場所なのに??
これも大きな謎である。

あのテーマソングを担当しているバンド、私は大好きだが、よく今回の、こんな厳しい洗脳ドラマで採用されたものだとこれまたビックリしている。
確かバンドメンバーの1人が問題を起こして報道されたような記憶があるので、あのバンドには申し訳ないのだが、いつも毎回オープニングの曲を聴く度にあの報道の件を思い出してしまう。

日本では今や詐欺師・ペテン師級でも皇族の一部となれる、そんな国になり下がってしまった。
国全体としては非常に、場合によっては必要以上に、そして無駄に厳しい面があるくせに、その割には多少の罪を犯しても、多くの疑惑を抱えていても、簡単にすり抜けることが出来る、罷り通ってしまうという変に甘い部分をも持ち合わせた非常に不思議な国だ。
同調圧力など抑えつけて言論の自由さえも奪ってしまうような厳格さの中に、フッとお間抜けな部分がある、とても不思議な国である。

それにしても日本はまだいい方で、他国の王室など論外もいいところで。
犯罪人などが平気で家系の中に紛れ込んでいるのはざらなので、そこから見たら日本の皇室はまだまだ威厳はある方だとは、一応、思うのであるが、、

そういえば朝ドラに限らず、報道サイトもコロナ禍が進む毎に上に書いたような圧迫感や威圧感、同調を強制されるような感、押し付け、抑え込みなどを感じる。
日本は元々同調圧力の強い国ではあるが、コロナ前は此処まで酷くは無かったように思う。
で、此処に来て皇族云々の報道で更にそれが強まったような、そんな気がしてならない。
第二次世界大戦当時と今と、国民性はそれほど変わっていないということなのか。


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