先日、大勢の幼児とその父兄たちを目の当たりにするという、最近の私には非常にめずらしい時間を持てたのであるが。
幼児は可愛い。
でもなんだかもうこの歳になると幼児の扱いはたぶん無理だと思う。
幼児はいいとして、私が観察していたのは父兄たちである。
この若い親たちはあの子育ての苦労をするのかと思うと、正直なところ、羨ましいとはこれっぽっちも感じなかった。
もちろん子育てには喜びが多いが、その子供のもう1人の親と生涯仲良く理解し合って生きて行くことは想像を絶するほど大変なんである。
まぁ嫌なら嫌でさっさと離婚する道もあるが、それはそれでまた大変なのですよ。
自分の人生の中で3人の子供たちを育てて来たが、よくぞこの私に親が務まったものだと我ながら感心する。
いや、この親であることは現在進行形でもあるわけだが。
まぁ子供はいいとして、子供たちの父親、つまり3人の男性たちとも結婚したり、事実婚だったりとよくもまぁ頑張って来れたものだとこれまた感心するし、またまたこれも終わったわけではなく現在進行形なのである。
そんなこんなの自分の人生とはまた全然違った、ぽっかりとまた違う場所に自分を置いてみることがある。
今更そう願うわけではないが、1人の人生も決して悪いものではないと確信している。
うちの3人の子供たちやその回りを見渡しても、シングルやトランスジェンダーなど、今までとはまったく違った世界が広がって来ている。
そう、まさに「ソロ社会」である。
ソロ社会についてとても興味深い記事を読んだ。
3割以上が単身世帯…進む「ソロ社会化」それぞれの思いと実情 http://news.livedoor.com/article/detail/16369418/
このソロ社会は今後どんどん拡がって行くと思う。
誰かと一緒に暮らして家事や出産、嗜好などで相手と衝突したり気まずくなったりするのは絶対に避けたい。
避けたいというか、それによって自分の時間が犠牲になるのは嫌だ。
私のような生き方をして来た者が今更「ソロ万歳!」を唱えるのも何だか矛盾しているように聞こえると思うが、ソロ社会を大いに称賛している。
自分が歩んで来た「結婚」や「出産」や「子育て」を今の世の若い人たちに勧める気持ちは皆無です。