祖母の生き方

現在の世界最高年齢が113歳の男性だそうですね。
うちの祖母は、まもなく108歳を迎えます。
彼女は、一人で箸を使って食事をします。先日の昼食に出た蕎麦も美味しそうに食べていたそうです。
長男がまだ5、6歳頃に、祖母のお祝いがあった時のこと、祖母と同じ誕生日の長男が、その席で祝辞を述べたのですが、「おばあちゃん、もっともっと長生きして下さい」という内容の「もっと」を「もっともっともっともっと・・・」と確か6回だか7回だかに増やして述べたことを憶えています。「○×ちゃん(長男)の言葉にあやかっておばあちゃんは100歳を超えてもずっと長生きするかもね」と身内たちで言っていたのが、どうやら予想通りだったようです。
若い頃にはリウマチ、肺のレントゲンでは必ず何か引っ掛かり、血圧も高く、歯も弱く、風邪を引きやすく、決して頑強な祖母ではありません。リウマチは温泉で治癒、肺レントゲンの再検査は無視して行くこともなく、降圧剤の薬も飲まずに捨ててしまい、入れ歯パクパクで、100歳を超えて肺炎になること数回、それでもまるで不死鳥の如く生き続けています。
100歳まで、かなり間食も多く、腹が空けば、時間関係無くいつでも何か食べていたので、体重もかなりあったらしい。正確な体重を隠すほどあったらしい。塩辛いものや味の濃いものが大好き。好き嫌いは無く、自分で作った粗食を一番愛した。だから90歳台までは台所に立っていました。ニシンと野菜の煮物や昆布巻きをねだってよく作ってもらいました。そんな時の祖母は、シンクに寄り掛かったり、椅子に座ったりしながら、使い込んだ鍋で料理を作ってくれました。
性格的にも、確かに我慢強い面はあるけど、悪口も言うし、口は悪く可愛げも無く、「聖人」からはかなり程遠い人物です。それでも生き続けています。
あまりに普通に生きているので、私たち身内は、時々祖母の長寿を忘れてしまうこともあります。そう言えば今度何歳になるんだっけ?みたいな。
自分より30歳も若くてアルツハイマーのわが父のことを心配してくれます。



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