少しでも地球のために

2年ほど前に、地下室に設置してあった15年以上頑張った温水タンクが壊れて、新しいタンクに入れ換えた。
それが先日、そのタンクに付いているヒーターが壊れてしまい、お湯が出なくなってしまった。
エンジニアが設定した温度ではちょっと低いような気がして、自分たちで勝手に温度設定を上げたら、あっという間にヒーターが焼け切れてしまったわけだ。
以前の温水タンクは、かなり高温に設定出来たが、最近のでは、省エネのためにだいぶ温度設定を低めに製造されているらしい。ま、温度設定が低めと言っても、充分温水として熱いわけだが。つまり必要以上のエネルギーを無駄使いするな、ということなんだろうね。
パリの家でも、無駄にお湯を使っているとあっという間に水になってしまうし。そのために温水タンクを大きなものに換えたのだが、ケベック同様、温度設定もかなり省エネモードになっている。


ケベックの私の住む地域では、ゴミ収集日とリサイクル(紙、缶、ガラス、プラスチックなど)収集日が週に一度、しかも交互なので、ゴミ収集が二週間に一度ということになる。これは、日本の夏のように湿度が高いところでは不可能なことだと思う。各家の外に、大きなゴミ箱(グリーンがゴミ専用、ブルーがリサイクル専用)が二つ並んで置かれているのだが、湿度が高かったら、腐敗臭などが大きな問題になって来ると思うが、私の住んでいる地域では夏でも別に問題無い。山の中だし、家と家も離れているから出来ることなんだろう。ケベックでも街中では、当然ながら頻繁にゴミは収集されるけどね。
こんな風なわけで、わが家の辺りでは、リサイクルの量が圧倒的に多く、ケベック州内のリサイクル収集コンクールでずっと一位を保っている。面白いコンクールでしょ?今まで何気にゴミの方に捨てていた紙やプラスチックも、どんな小さなものでも、極力リサイクルに入れるようになるわけね、ゴミの日が二週間に一度では、ね。


広い州土を持つケベック州だが、なるべく通勤通学には自家用車を使わないように呼び掛けている。またもし車を使う場合は、一台に複数人が乗るようにも呼び掛けられている。それでもまだまだ朝の通勤時間に道路などを見ていると、一台に一人というのがまだまだ多いけどね。
うちの子供たちも、義務教育期間中はスクールバスが来ていたけど、それ以降は自力通学なので、市営バスの来る場所まで車で行って、そこからバスを使うという方法をずっと使っている。うちの地域は、市営バスが走っていないために、そういう不便さがある。
ここ数年では、市役所からケベック街中まで走るエコバスが走るようになって、市役所まで車を使い、そのまま無料で使える駐車場を使うことも出来る。但し、このエコバスは、通常の市営バスのようなダイヤではないので、その点は不便だけどね。
パリや東京のような都会では、車を使う必要が無いから羨ましい。
パリに住んでいる長男も友人たちも、極力車を使わないようにしている。
長男は専らメトロやバスを利用、友人は家から職場まで歩くようにしている。車の利用は最小限に抑えているそうで、遠出する時だけガレージから車が登場する。それだったらいっそのことレンタカーにしようかなと友人は言っていた。
その友人の店(美容室)では、櫛やタオル、カット中に着用するガウンなど、全部使い捨ての、リサイクル品だけを使用している。タオルは紙、ヘアダイなどには美容専用のサランラップを使うなど、だいぶ徹底したエコ対策のようだ。