原油高

近所のガソリンスタンドに行ったら、突然「前払い」制度に変わっていて驚いた。
ケベックでは、殆どが自分でガソリンを入れるシステムなんだけど、そのために「入れ逃げ」が普段からあって。そして、最近になって更にこの原油高で、その「入れ逃げ」犯人がどんどん増えて来て、被害額も半端じゃないそうで、致し方無くこの「前払い」制度が実施されることになったそうだ。
先ず最初に会計に行ってお金を払い、それから給油するわけだが、ちゃんと支払った額のところで給油機がピタッと止まる。もしくは、クレジットカードを給油機に差し込んで支払いを済ませてから、という方法も可能だ。
そのガソリンスタンドは、今までは給油機が4機あったのだが、今は2機に減り、それなのに車は行列することもなく、いつも閑散としている。
今のところケベックでは、1リットルが1ドル47〜48ぐらい。とにかくカナダは国土が巨大なので、走行距離も大きく、通勤通学などの往復で軽く100kmを超えることも。これはかなり痛い。と言って、こればかりは節約するのはとても難しい。公共交通手段もケベックの場合、市営バスのみだし。買出しにも車は必要だし。
この狂った状況はいつまで続くのだろう。いろんなものが彼方此方でどんどん値上がりしている。殆どが便乗値上げのように感じるが。
いつの時代にも苦しむのは庶民だ。税金を使って遊んだり無駄使いする一部の政治家とか、自分の富しか考えないような会社幹部とか、そんなのがいつの時代にもいるけれど、なんだか地球の歴史と共に、人間の心がどんどん荒んで行くようだ。給油しながらそんなことを考えていたら悲しくなった。