クリスマス市  ケベックの宝物

先日、旧港のクリスマス市に行って来た。
ケベックは、冬のカーニバルにしても、アイスホテルにしても、そしてこのクリスマス市にしても、まだまだ日本では知名度が低い。
クリスマス市など、完全にドイツや北欧に先を行かれている。
メイド・イン・チャイナ製品を堂々と販売しているにしろ、日本でのPRがなにしろうまいし、ロマンチックな雰囲気を前面に出して成功している。


一昨日の集まりで日本領事からケベックの冬のカーニバルには失望したと発言があったが、折角素晴らしい素材を持っていても、ケベック人らはそれを上手に活用したり、宣伝したりが大変下手だから、何も知らない人、ケベックに期待してやって来る観光客などから、時としてこの様に酷評されてしまうのである。


クリスマス市に行ってみて驚いたのは、全商品見事にメイド・イン・ケベックなのである。
ケベックで生産されたもの以外は受け付けないという、とても強固な市場の姿勢が反映されている。
そこまで強固でありながら、外国への、外地へのPRがまだまだ足りない。
豊かな自然の恵みの中で育まれたものが、無造作にその辺に放置され、その価値の何たるかなどという知識をさほど持ち合わせていないケベック人らが客の大半を占めている。
良質の雪や氷で作られた彫刻や建造物も、さほど日本人の目には留まらないようだ。
高度な技術を持つ彫刻家や建築家がズラリと勢揃いしているのに本当に惜しい。
このケベックの宝をこのまま土深く埋もれたままにはしておきたくない。
シルク・ド・ソレイユ(ケベックのサーカス団)も、セリーヌ・ディオンも日本で日の目を見たではないか。


ところで話はぜんぜん変わるが・・・
一昨日の集まりでマイクをみんなに回して、なんとか歌わせたり、喋らせようとしていた人がいたが、私はこういうの、すごく怖い。
そして、すごく嫌いだ。
ゆっくり人と話も出来ない。
よくバスの中などでもマイク持って一人ではしゃぐバカがいる。
うつらうつらと居眠りしていたり、バス酔いして気持ち悪かったりと、誰にもいろんな事情はあるだろう。
その場を盛り上げようとするその健気な気持ちは判るのだが、とにかくうるさいんだよ!
まんまと乗せられて、突然民謡などがなり始める人もかなり怖い。
もうああなるとカラオケでも何でもない。


私が友達の結婚式やカラオケでは、松田聖子の「赤いスイトピー」を消え入るような声でしか歌えない。
最近やっとの思いで、kiroroの「長い間」がレパートリー2曲目となったばかりだ。
そんな私に「さあ、唄え!」なんてマイクをどうか向けないで下さい。