決して痩せない理由

夫を見舞った帰りにCOSTCOへ行った。
平日なのでだいぶ空いている。
そろそろ子供たちへクリスマスプレゼントを揃えなければという時期に来ている。
だからこっそりと平日にやって来たわけだ。
もうオモチャという年齢でもないので、本やお菓子になりそうだ。
CDやDVDの売り場もウロウロする。
そのうち、自分が欲しいものばかり見ているのに気づく。
自分の車なので、夫が乗っているワゴン車の時よりも買う量がどうしても少なくなる。
理想的な節約生活が望めそうだ。


ブログに何か載せる写真を、と思い立ち、病院周辺を歩いてみたが、気分的にどうしても写真を撮る気になれない。
夫は二人部屋にいるのだが、お隣さんはなんと女性である!
いくら入院費がタダとはいえ、いくら年寄りペアとはいえ、これはないだろう。
もちろん間にカーテンは引かれているが、どうも変な感じだ。
その78歳の女性は、もうすでにボケておられる。
夫と私が話している内容に無理矢理交ざろうと必死なのだ。
それもカーテンの陰からなので無理がある。脳溢血で倒れ、片腕を骨折されているので気の毒ではあるが。


違う病院だったが、以前私は腸閉塞を起こして入院したことがあるのだが、やっぱりその時も最初の晩は、咳払いとイビキのうるさいジッチャンと同室だった。
「ごめんなさいね、今夜だけお隣に男性がいるんだけど、80代の人だし、明朝には違う病院に引っ越しますから」と、看護婦から申し訳無さそうに云われ、それを聞いた私はビックリ仰天で、あっという間に奇跡的な回復をみせた。だってそんな部屋、こちらから願い下げだ。


出産時は別だが、肺炎などで計3度入院したことがあるが、いつも私が待ったいたのは「食事」である。
肺炎時は40度以上熱があったにもかかわらず、腸閉塞の時には絶食を言い渡されたにもかかわらず、いつも私に夢と希望を与えたその支えとは「食べること」だった。
陣痛がある時でも、食事の時間が気になったくらいである。
産後直後にいつも医者や看護婦に訊くことは「次の食事はいつですか?」だった。
自分が食べられない時は、お隣さんの食卓を情けなくじい〜っと見ていた。
その隣人が一口も手をつけず、あっという間に片づけられたりするのをずっと目で追ったりした。
なるほど痩せないわけだ。