残念な勘違い

日本の人たちがよく口にして得意がる言葉「日本は安全安心の国」という考えは捨てたほうがよい。

スリや詐欺、殺人未遂など私が受けた苦難は全部日本でのこと。
もうじき34年目を迎える海外在住歴の私だが、海外でスリや詐欺、殺人未遂に遭遇したことは一度も無い。

スリは鎌倉で、詐欺は横浜と東京都内で数件、殺人未遂は東京都内で数件。
他にも夜道はもちろんのこと、昼間でも後ろから付いて来た男から襲われそうになったことも何度かある。
自転車に乗っていても、である。

私の両親の、日本での老後も実に悲惨だった。
身内、親族たちも全く手を差し伸べてはくれなかった。

私もあのまま日本国内にいれば、日本ほどいいところは無い、こんなに安全な国は無いと思いながら暮らしていたであろう。
それはそれでいい。
但し、日本から一歩、外に出てみると、日本の現状が痛いほど伝わって来る。

病院での治療に使われている薬も、日本では種類が少なく、世界基準から見ればずっと遅れたものが使われている。
だから未だにマスクを着用して自分をも他人をも守っているつもりになっているようだが、治療法が非常に少ないが為に、コロナからインフルエンザを併合して発病させる結果を招いている。
しかも今どき麻疹や結核までとは驚き呆れるばかり。

もちろん海外諸国も完璧では無い。
しかし、日本が安全で優れた国だと勘違いして思い込まないほうが身の為である。
日本政府は日本国民を守るために存在しているとはあまり思わないほうがいい。
これは第二次世界大戦時とほぼ変わらず、と思っていたほうが間違い無い。
いざとなると国民を犠牲にするのは当時と変わらず。