ここ数年、風邪とはご縁が無かったのに。
パリの寒さを馬鹿にしていたら、とうとう風邪を引いてしまった。
普段は、ローレンシャンの、あのまるで無菌室のような空気の中で生活しているため、都会の雑菌には情けないほど弱くなっている自分に気付いた。
只今、医師のほぼ7割がストライキ中のフランスだが、長男のホームドクターは大丈夫、開業中であった。
ああ、よかった。
クリニックはパリ7区。わが家のすぐ近く。
外国人の診察は一律60€程度なので、わざわざ保険に入らなくてもいいくらいである。
抗生物質など薬代も全体的に安くて驚いた。
私の一番の弱点である心臓をドクターは心配していて、抗生物質の処方に心臓の検査が必要なので、今すぐ検査しましょう、と簡単に大きな鞄から検査道具一式を出して来て、あっという間に検査終了。
結果は異常無し。
この検査って、ケベックでは、ホームドクター→処方箋→指定された総合病院に電話して予約を取る→検査→検査結果までオール2週間ぐらい掛かるという… あれは何だったのだろう。
しかも、薬代の安さにも驚いた。
ケベックの場合、医療費は、歯科以外は無料だが、薬代は決して安くない。
…などなど、診察台に横になりながら、あれこれと考えを廻らしながら、天井の美しいモールディングを見上げたりしていた。
そういえば、いつもちょっと高めの血圧も、なんとここに来て正常、というのも驚きだ。
さてさて、いよいよ年が明けますね。
どうぞ皆様、よいお年をお迎え下さい。
風邪には充分お気をつけて！
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