日本に思いを馳せながら

日本食材の少ない海外に住んでいても、なんとか日本的なものを作ろうとします。
これでもまだ現在なんかいい方で、私がケベックに来た頃などは、
わざわざ片道3時間以上も掛けて遥々モントリオールまで日本の食材を買いに通ったものです。
今でこそ、八百屋さんに大根なども登場するようになりましたが、それでも、近所のスーパーでちょいちょいと買えるものではなく、
他のもので代用したりする生活は、これからもまだまだ続きそうです。
一日プールにばかり入っている娘からのリクエストが「すいとん食べたい」。
身体が冷え切っているだろうから、どうしても食べたくなるらしい。
フランス語系の人たちには、この「すいとん」という発音がなかなか心地よいらしく、
娘に限らず、一度でも作ってあげると、フランス語の会話の中で、
いきなり友人たちから、「この前の〈すいとん〉が美味しかったなぁ」なんて言われると、
一瞬こっちが通じなかったりして可笑しなものです。
しかし、数日前に、お好み焼きを山ほど作って、ちょっと小麦粉料理にはうんざりしていたので、万能乾麺を入れてみることに。

日本からいつも友達のとらちゃんが送って下さるあご(飛び魚)出汁の袋も見えるでしょ?
この出汁、もう最高に美味しい♪
とらちゃん、ありがとう!
鶏肉に、野菜はあり合せのものばかり。
たまねぎ、にんじん、モントリオールで買った乾燥しいたけ。
で、大根の代わりにラディッシュ
あのきれいな色は飛んでしまうけど、大根や蕪の身代わりwということで。
ネギの代わりに、デッキに作った小さなポタジェから採って来たシブレットをぱらぱら。
日本でだったら、まいたけや里芋、大根なども使ったでしょう。
うどんもいろいろな種類がありますものね。
と、作りながら、食べながら、日本に思いを馳せたりするわけです。