祈ること

祈りの毎日を送っている。
突然俄か聖職者になったわけではない。
私は生まれてすぐに洗礼を受けたれっきとしたカトリックである。
学校も幼稚園からカトリックのミッションスクール育ちだ。
でも日本のカトリック系の学校は今やもうすっかりお受験の対象となってしまっていて、変にセレブ意識みたいなのもあってあまり好きになれない雰囲気だ。
あの世界を知っているからこそ、こうして言えることなのだが・・・。
ただ一つ身に付けられたのが「祈り」だ。
ミサ?5分が限度。冠婚葬祭だったら大人しくあきらめるが、通常のミサなんかとてもじゃないけど耐えられない。
聖職者たちはすぐに「祈りましょう」が口癖だ。
学生時代は「祈ったところで一体何があるんだよ」と、大変な反逆児だった私だが、この歳になって初めて「祈る」というのが何なのか少しだけど分かってきたような気がする。
道徳書みたいな発言する人が苦手なのは今でもそう。
生涯反抗期みたいなもんだ。
そんな私が最近「祈る」ことに専念出来るようになったのだ。
あまりにも「祈る」ことが多くなって来たからかも。
義妹の母上の病気を始め、息子のこと、夫の健康のこと、ジョニーのこと・・・・
こうして私に出来るのはただひたすら「祈る」ことだけだ。
ただ「祈る」だけ・・・。