長年乾燥機を使用していた私が乾燥機の使用を止めて気づいたこと サンキュ!

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家の外、特にアパート群などを見てもベランダにズラリと洗濯物が干されているのは米欧では「貧困」や「下層階級」の象徴として扱われる。
米欧の映画を観ても、ベランダでの洗濯物や布団などの外干しがその小道具や演出として使われているのに気付くことがあるだろう。
それと一緒に赤子の泣き声も「貧乏」「下層階級」を表現するその効果音としてよく使われている。
中国をはじめとするアジア諸国や日本はまさにそれが日常風景であり、しかし日本ではそれが「貧乏」や「下層階級」と繋がっているとは限らない。

フランスでは乾燥機は一般化していないし、余程の上流階級でなければ乾燥機を家に置くことは不可能だ。
よって室内干しが大半を占めるが、だからといって外干しを許可している地域は非常に少なく。
だからフランスで外干しをしているとなるとやっぱり低所得者や失業者の多く暮らすアパートなどでよく見掛けることになる。
また、外干しする際にもベランダの囲いなどの裏などに、外から見えないように干すこともよくある。

カナダで外干しといえばもう全くの「下層階級」そのものを意味する。
一軒家での外干しはたまにあるし、1900年代ぐらいまでは高齢者たちがよく外干しをしていたが、2000年代に入ってから外干しというのは非常にめずらしく、特に人の目に付く場所に外干しというのはもう今では間違い無く「下層階級」を意味する。

そんなわけで、日本ではもう最初から乾燥機が導入されている家は非常に少なく、外干し、室内干しがごく当たり前の国なのだから、そこを敢えて乾燥機を非難するような書き方をすると単なる乾燥機を使う家庭や国へのやっかみにしか聞こえずw

余談だが、我が父が嘗て単身赴任で暮らしていた仙台市青葉区のマンションでは外干しは禁止されていて洗濯機と乾燥機が最初からセットされていて、決して高級では無くごく普通のマンションだったが、たまに泊まりに行くと生活環境の素晴らしさに感動したものである。
もし日本に住むとしたら個人的には仙台が第一候補でもある。
当時のことも含めて仙台には爽やかな印象が強い。
カナダ人の我が夫も嘗て長く仙台で暮らして仙台が大好きだった。