昼夜関係無く、外に洗濯物を干すという習慣は今では例えば米欧では貧民街でみられる風景に限られる。
此処でも例えばモントリオールなどで外に洗濯物を干している世帯が増えて来るところはだいたい一般的に治安が悪く、難民などをはじめ低所得層の多く住む地域である。
同じく布団やブランケットなどを外に干すのも同様。
残念ながら、日本でのこうしたごく当たり前の風景を例えばそのまま此方に持って来ると貧民街そのものになってしまうことがよくある。
日本の場合はどんなに高級住宅街を謳っていても洗濯ものや布団などが外干しされていたのでは、世界基準では到底高級住宅街とは見做されない。
一軒家で外干しする家庭はあるが、表通りから見られないように裏庭に干すのが原則。
貧困層の特徴は、外から見える場所に堂々と外干しすることだ。
これはアジア全体に言えることかも知れないし、アジアでの習慣の一部と言ってしまえばそれまでである。
米欧の高級住宅街が何故あれだけ素晴らしいかと言えば、外干しという習慣が先ず有り得ないというところにある。
外干しは別にいいし、表側から見えなければ米欧でも何ら躊躇する必要は無い。
室内干しなども此方では貧困層の象徴とも言われている。
米欧の映画などを観ればそれが一目瞭然であろう。
近所のTVの音、赤ん坊の泣き声、道路で遊ぶ子供たち、そして表から見える外干しの洗濯物、、これらが米欧では貧困を意味する。
