以前のパリでは、カフェやレストランがここまで歩道に拡がっていることもなかった。
屋外といえば、せいぜいレストランの囲いの中まで、と限られていたものだが、今では、堂々と歩道を占領している。
よくこんなゴミゴミとした狭苦しいところで食事をしたり、コーヒーを飲んだり出来るものである。
通行人と接触したり、物乞いやスリ集団に狙われることも多い。
近くには、蓋が閉まらないほど盛り沢山のゴミ箱があったりもする。
狭いテーブルの上で、実に食べ難そうである。
こんなだったら、公園のベンチの方がまだマシかも。
これは、レストランではないが、こんな風に例え硝子で守られていても、
人通りに向かって飛び出すように座るのは、私にとって、とても落ち着かない場所である。
どんなに素敵なパリとはいえ、いくらなんでも、こんなところでお金を払ってコーヒーなんか飲みたくないです。