バカンスでやって来るフランス人たち

わが家の隣の隣に、バカンスの度にパリからやって来るご夫妻がいる。
お二人とも、パリ生まれ、パリ育ちの生粋のパリっ子。
この夏も、5週間の滞在だそうで、夏毎に、土地を縦断する道を少しずつ作っている。
道といっても、ほんの小道だが、傾斜がある上に、木の数が半端じゃないので、だいぶ苦心している様子だ。
木を一本切り倒すと、今度はそれを丁度いい長さに切り分けるわけだが、チェーンソーを使うので、とてもゴーグル無しでは大変だ。土地の下の方で切り分けたものは、それを持って土地を上がって来ることはとても無理なので、車の後ろに荷台を繋げて、道路をグルッと回って土地の下に下りて行って、そこで木々を集めて荷台に積み込み、また道路を上に戻って来る、これを何度も繰り返さなければならない、かなりの重労働である。二往復目ぐらいで、ご主人はちょっとバテ気味になっていたけれど、それでも自然の中での生活を精一杯満喫している様子だ。

フランスの田舎の別荘、しかもだいぶ古びた修理の必要な別荘を買うよりは、ケベックで別荘としての家を新築した方がずっと安く済むということに気付いたフランス人が、わが家周辺や近辺の湖に年々増えているようである。パリ・ケベック間の航空往復運賃を加算してもまだ安いわけで。バカンスだけでなく、そのまま住み着いてしまうフランス人も少なくない。



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