宿命？

Shall we ダンス? [DVD]

日本を離れてから、たくさんの邦画を観られずに来た。
母が日本から送ってくれる新聞を隅々まで読んでいて、新しい話題作などについて書かれているのを読むと、無性にその作品を観てみたくなった。でも、諦める他無く、そのうちすっかり忘れてしまうのである。こんなことの繰り返しだった。
本でもビデオでも、何度も何度も同じものを繰り返して読んだり観たりしていた。これが海外生活者の宿命だと思っていた。「読みたい、観たい」願望は、ぐっと抑えて諦めるのが常だった。
それが今ネットの時代になって、先ずその話題作や観たかった作品のあらすじが読めるようになった。そのうち、その作品を直に観ることが出来るようになって来た。「あれ？なんかこの題名、聞いたことあるような・・・」と記憶を辿ると、嘗てとても観たかった作品だったのが分かり、小躍りするくらい嬉しい。
この『Shall we ・・・』もそんな作品だった。日本語で鑑賞できるのは本当に幸せ。言葉の一つ一つが心に沁み込む感覚だ。
邦画を観ていて、ふと蝉時雨や鈴虫、豆腐屋の笛の音などで涙ぐんでしまうことがある。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 またね〜

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