夫の退院

昨日までと打って変わって、今日は朝から雪、雪、雪・・・である。
昼過ぎに主人が退院した。この病院は1623年創立、北米最古である。
主人の会社からお見舞いが届いていた。他友人や兄弟らからも届けられた。
大きな籠に青々とした植物が生けられ、
その中に果物やチョコレート、キャンディー、コーヒーセットなどが入っている。
花ではなく、青い植物というのが最近流行っている。
病院食で一番美味しかったのがローストビーフだったとか、やれイタリア風チキンも最高だったとか、病状云々よりも食べ物の話で盛り上がる、
まったくおめでたい家族である。


私が入院時に大好きだったのが、消灯前の8時半頃に小さなワゴンが回ってきて、それには寝る前のおやつが入っていた。
ミルクプリンとか、ビスケットとか、シリアルの小さな箱とか、ゼリーとか、ヨーグルトとか、好きなものが選べる。
欧米では、寝る前に小さな甘いものを摂る習慣が昔からあるそうだ。
イタリアでも、夜になるとメイドさんが来てベッドをセットしてくれるのだが、枕の上に「よい夢を」と書かれた小さなカードとチョコレートが一粒置いてあった。
ケベックのホテルではこれはスイートサービスが一般的だが、イタリアの場合、街中の小さなホテルでのサービスだったので大感激だった。


チョコレートといえば、先日大型店に買物に行った時、なんとトリュフチョコレートが2キロで700円ぐらいだった。
それもベルギー製で!びっくりして買ってしまった。
そういえばジョニー・デップの映画で、チョコレート工場でのお話がある。
彼はファンタジーものが妙に合う俳優である。
よく母から聞いた話なのだが、私の103歳の祖母がいつも「目覚まし」と称して、幼い母の枕元におやつを置いてくれたそうだ。曾祖母もそうだったらしい。
ま、当時のおやつといえば、ふかし芋とか、焼き栗とかだったのだろうが。