カナダとケベック州 3月30日の定例記者会見 

【1 カナダ全般】

(1)(30日)11時15分,トルドー首相は定例記者会見を行ったところ,同要旨は以下のとおり。
●COVID-19 の影響によって企業の30%以上収入が減少した場合,当該企業は従業員の数に関係なく,補償金を受け取ることができる。補償金は,従業員の給与75%相当額(ただし,上限として1人あたり847ドル/週)である。
残る25%についても出来うる限りのことをする予定。当該制度は,3月15日まで遡及され,3ヶ月を限度に適用されるが,詳細は明31日に担当大臣が説明を行う。
●(補償金の支払時期について問われ,)現在,できる限り早期に支払うことができるように詳細を検討している。
●(補償金のシステムを濫用した場合には罰則があるのかと問われ,)我々はお互いを信頼しているのであり,その信頼を裏切った場合には,厳しい結果が待っているだろう。詳細は明31日説明する。

(2)(30日)エアカナダ社は,新たに16,000名を一時解雇。運営能力は,90%低下へ。


【2 ケベック州
(1)(30日)13時,ルゴー州首相は定例記者会見を行ったところ,同要旨は以下のとおり。
●長い戦いになる。まだ数週間はこの状態は続くだろう。しかし,精神的に苦しいときは無理をせずに,精神科医への受診を躊躇わないでほしい。
●現在,陽性者は3430名(前日比590名増),死亡者は3名増え,25名。入院者は236名(前日比43名増,その内集中治療者は78名(前日比6名))。集中治療者の増加は比較的落ち着いているのは,医療対応が十分に機能していることを示しており,良い兆しである。(記者の質問に対して,)これまでの死亡者の88%が70歳以上であり,慢性疾患を抱えていた。
●マスクや手袋といった医療防護品は,短期的には十分な備えはあるものの,長期的な視点に立ち,真に必要不可欠な場合に限って使用してほしい。
●4月中は,ガソリンスタンド,薬局,飲食店でのテイクアウト及び修理業を除く全ての商業を日曜日は閉店することを決定した。不可欠な業種にも休養が必要である。
●高齢者施設に対して,1億3300万加ドルの支出を決定。高齢者・施設従業員をより確実に保護することが目的。
●(記者の質問に対して,)現在,学校は5月1日,企業は4月13日までの閉鎖・営業停止を決めているが,かかる期間を延長するか否かは適当なタイミングで判断する。
●(記者の質問に対して,)米国の状況が悪化したとしても食料のサプライチェーンには何ら問題は無いので安心してほしい。
●(ボワブリアン市のユダヤ系コミュニティ内で感染者数が急増していることについて問われ,)保健当局は宗教的理由に基づくのではなく,蔓延防止に向けた衛生上の理由で介入しているのであって,執られた対応に何ら問題は無い。次なるホットスポットにならぬように必要な措置を講じていく。

(2)(30日)ボワブリアン市(注:ラバル市から北西部にミル=イル川を越えた地域)のユダヤ系コミュニティは,同コミュニティ内での感染者数の急増を受けて,市・警察・医療当局と協力していくことを表明。

(3)(30日)ケベック州政府は,人員増強等を目的に高齢者施設に1億3300万加ドルを支出。

(4)(30日)ケベック州教育省は,学校閉鎖中の学習教材等を纏めたウェブサイト「École ouverte」を開設。毎週新しい教材が追加される予定。

(5)(30日)モントリオール及びエストリ内の学校は,校内の私物回収のためであっても引き続き立入りを認めない。


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