久々に朝ゆっくり。
９時半まで眠って、夕べ作って冷やしておいたレモン水を飲みながらボ～ッとする心地良さ。
昨年１２月から今週までずっとひとつの案件に振り回されて心身ともに休まらず。
以前のように元気であっても大変だというのに、今のこの病身にはかなり堪えた。
日本という国は一度海外に出てしまうと物凄く面倒な国で、パスポートの更新ひとつにしても、カナダ移住した当時は気が遠くなるほど大変だった。
それでも今ではかなり改善され、わざわざモントリオールまで往復７～８時間も掛けて行かなくても済むようにはなったのだが、そのパスポート以外の事に関してはまだまだ面倒な事この上ないのである。
それらを予測して父がまだ元気な時から私は「さっさと解決しておきましょうよ！」と父と弟たちに訴え続けて来たのだが、全く無視され、父からは「余計なお世話だ！」と怒鳴られ、そしてこんなに時間が掛かってしまったのだ。
その間に父は亡くなり、手続きは更に面倒なことになってしまった。
当然ながら掛けなくてもいいお金もかなり掛かってしまった。
こういうのを「無駄」と言うのだ。
そんなこんなでパスポート手続き以外では行きたくもない日本領事サービスに出向くために雪深い中を移動しながら、久々に使う日本語の丁寧語や尊敬語の会話にでさえすっかりくたびれ果ててしまった。
挙句にはあまり聞きたくも無い情報の山を頂戴し、更には日本領事から隠し撮りされ、更にはその写真が日本領事のサイトに掲載されてしまったのである。
たとえ後ろ姿とはいえ、無断掲載も甚だしく。
日本政府はあんな無礼なことを平気でするのかと驚嘆驚愕し、心底呆れ果ててしまった。
それまでの日本領事への信頼や忠誠心もガラガラと音を立てて崩れ落ちてしまった。
日本以外の国で、そして生まれてこのかた、こんな思いは一度もしたことが無い。
この日本領事の無礼を最後に、日本政府への申請や問い合わせなど、全て終了した。
もう二度と日本政府と関わることも無いだろう。
此処まで大きな決心、母国である日本との決別を決心させてくれた、その無礼なモントリオールの日本領事には心から感謝する次第である。
これも何かの運命なのであろう。
などなど、ゆったりとコーヒーを飲みながら、まるでスノードームのように降る小さな雪を外に見ながら、此処での幸せな生活に感謝。
優しく微笑みながら私を見ている彼に今、ありがとう、Merci、と伝えた。
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