ビーフのスープ

先日の、パリのマルシェ・ド・ノエル以来、アキテーヌ地方とぺリゴール地方の方々とすっかり仲良くなった。
私たちのフランス姓を聞いてからというもの、彼らが私たちを「我々の身内」と呼ぶようになった。うちの家系は、フランス南西部のポワトゥ・アキテーヌ地方から出ているので、たぶん離れ離れ、と言っても400年以上前の話だが、大西洋の向こうに離れ離れになってしまった身内が数多くいるという地域である。
食通の原点とも呼ばれているこの地方には、来年のケベックボルドーを結ぶ航路が開かれたらすぐにでも飛んで行きたい。彼らもこの新しい航路のことを知っていて、待ち遠しいと楽しみにしているそうだ。
わが家のフランス姓は、ケベックにはあまり多くなく、フランスに圧倒的に多いため、ケベックでは、初対面の人に苗字を名乗ると、よく聞き間違えられたりするのが、フランスでは一度もそういうことがなく、当り前のように受け入れて貰えるのがなにより嬉しい。
またこの地方には、ケベック同様、純粋なフランス系が多く、フランス語でのコミュニケーションが完全に出来るので嬉しいと息子が言っていた。パリでの生活では、ネイティヴではない人が多いために、フランス語を通常のスピードで話せない時があったり、フランス語独特の言い回しなども、すぐには理解して貰えなかったりすることもあるらしいが、フランス系の人ばかりのいる環境が息子には、育ったケベックの環境と似通っていて、嬉しくて連日通い詰めたその気持ちがよく分かる。ノルマンディーやモンペリエも同様で、息子はそういう場所をこよなく愛するようである。


で、早速アキテーヌ地方の「身内」さんたちから習ったレシピのビーフスープ。
特徴は、オリーヴの実を入れるところか。オリーヴの香りとこくがビーフとよく合う。

野菜は何でも。季節のものでOK。味付けは塩コショウだけ。
オリーヴの香りを楽しみたいので、セロリなど香りの強いものは避けた方がいいかも。



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