ワクチン接種、その後


数日、更新するのを忘れていたら、「ワクチン接種で何かあったのか?」と、友人たちに要らぬ心配をさせてしまったらしい。大丈夫、元気ですよ。
もちろん副作用らしきのはあったけどね。
ケベックシティでは、想定内の副作用として挙げているのが、注射をした皮膚周辺の痛み、赤み、腫れなどを始め、全体的には、筋肉痛、頭痛、疲労感、関節痛、発熱、リンパ腺の腫れ、目の充血、喉の痛み、咳、息苦しさ、顔の浮腫み、眩暈、不眠、消化不良、ジンマシン、痙攣、震えなど。
以上の症状が出た場合は、注射痕を冷やしたり、解熱剤を服用して、それでも症状が悪化するようであれば、すぐに病院へ行くようにとのこと。
私が受けたワクチンは、今、日本でも大きな話題となっている、あのイギリス製のグラクソ・スミスクライン*1で、しかも、日本の国産ワクチンには含まれていないadjuvant(アジュバント)と呼ばれる免疫増強剤が入ったものなので、実験台もいいとこですね。ちなみに、私は、完璧な健康体ではなく、(年相応の)血圧異常、軽い心臓疾患、アレルギーというハンディがある。
接種後、24時間以内の症状は、筋肉痛がかなり強く、左腕に注射を打ったせいか、左側の首、肩、腕、背中、脇の下、胸などに痛みがあって、だるくて眠くて頭痛もあった。皮膚の内側から、時々針で刺されるようなピリピリという刺激や弱い痺れなどもあった。
発熱こそしなかったけど、痛み止めということで、二度ほど解熱剤を服用したら、だいぶ楽になった。
接種後72時間が経過しても、まだ筋肉痛が腕や胸に若干残っている。
受けなければよかったとは思わない。が、副作用が多少不気味なのは確か。いろんな情報を知っての精神的不安が影響しているとも感じられる。
家族内で、二男と長女は、なんら健康上に問題は無いが、夫には、脳血栓という私よりもっともっと大きなハンディがある。夫は、私より我慢強いせいか、筋肉痛がちょっとあっただけ、というか、脳血栓の発作で数回倒れてから、左半身に麻痺が残ってしまったので、筋肉痛などを感じることが出来ないと言っていた。
今現在、日本からの調査団がカナダを訪れているそうですね。
副作用が不安な場合は、上で述べたadjuvant無しのワクチンも選べるとの説明を、先日の接種会場で聞きました。でも、副作用の一番の原因がこのadjuvantにあるのか否か、そういう医学的なことは私には分かりませんが、妊娠している人や、アレルギーの強い人、健康に問題のある人は、このadjuvantの含まれていないワクチンをケベックシティでは使っています。
ケベック人は、フランス系(フランス系の割合が、実はパリよりもケベックシティの方がずっと多いのです)なので、やっぱりラテンの血なのだろう、とても賑やかで話し好きで煩いほどなんだけど、接種の列に並ぶ彼らのそれはそれは静かなこと!皆一様に不安な顔をして、口数も少なく、大きな目だけ落ち着き無くキョロキョロさせている人が大半で、ちょっと滑稽でした。


【参照】
http://vaccination.msss.gouv.qc.ca/index_en.php
一応英語版ですが、フランス語のまま切り替わらない意地悪な?ページもあります。
ま、フランス語圏だから仕方のないことですが。

*1:GlaxoSmithKlineこれをどう読むとグラ【ミ】ソになるんだろう。笑い過ぎて腹が痛くなった。日本では結構公のページにも堂々と使われているよね。