新型インフルエンザのワクチン接種に行って来ました☆

フランス語で、新型インフルエンザを「GRIPPE A(H1N1)」、「グリップ・ア」といいます。
接種予定日が前倒しになっていましたが、ケベックシティでは大した混乱も無く、最初に発表された予定日よりも数日早く受けることが出来ました。
今朝のニュースで、カナダのどこの州か分からないけど、80歳の男性が接種後に亡くなったというニュースを読んでギョッとしましたが、持病があった人だそうで、果たして亡くなった原因が接種なのか否かはまだ分からないとのこと。下手にこういう類のニュースに踊らされたくないし、同時に、WHOからのニュースで、副作用は悪戯に心配することではないとの発表もあり、あれこれ悩まずに接種を受けることにしました。第一、無料なんだし。有難く受けた方が賢いような。
先ず、接種会場に出向いて、予約券を貰います。これを受け取るためには、assurance maladie(アシュランス・マラディ)という、ケベック州民であれば必ず持っている健康保険カードを受付で提示します。


これが予約券。これを受け取ったのは昨日。


で、今日の16時半頃、会場に到着。私が選んだのは、ケベックシティのセンター会場です。
曇り空の日は、15時を過ぎると暗くなって来て、16時以降は、もう真っ暗です。


会場に入って広い待合室に座っていると、「17時の皆さん、どうぞ〜」という保健所スタッフらの指示に従って並び始めます。
遠くのドアの向こうに、キラキラ綺麗なクリスマスツリーが見えます。

いくつか並んだ窓口で、予約券と上記の健康保険カードを提示、そこでカードの照合が済んだら、健康チェックの用紙を受け取り、「妊娠しているか」とか「アレルギーがあるか」とか「持病があるか」の質問項目に書き込み、更に並んで、第2の関所?へと向かいます。
その関所で用紙を渡すと、スタッフから持病やアレルギーについて再度確認(問診)があります。ジュリー・レスコーにそっくりな看護師さんが私の担当でした。声から喋り方までレスコー刑事と酷似!
そして、そこを通過すると、番号券を受け取ります。ここまでが、会場に入ってから、30分ぐらいでした。


椅子に座って待っていると、マイクを持ったスタッフが番号を読み上げます。


番号は、100番まで行くと、表示がまた1番に戻るわけですが、私が待機していた頃は、800番台が読み上げられていました。


もうここまで来ると、待ち時間も5分ぐらいであっという間に順番が回って来ました。
接種するテーブルに番号があって、スタッフに指示された番号のところに向かいます。
一つのテーブルに、看護師が4人いました。どの人でもいいんだけど、なるべく優しそうな人を選びました。こんなこと書くと笑われそうですが。
垂直にぶすりと針を刺すので、私はあまり直視しませんでした。接種後、小さな丸い絆創膏を貼って貰います。テーブルの上に、この絆創膏と並んで、子供騙しの?キラキラシールが置いてありました。子供には絆創膏の上や手の甲などに、このキラキラシールを貼ってあげるんだそうです。


接種後、15分間待機する部屋が続いています。


「15分間ここにいて下さい」の看板が彼方此方にあります。


待機室の片隅には、簡単な食事をするスペースがあって、レストランという看板と、テーブルと椅子のセットがいくつか置いてあります。
トイレも至る所にあるので、老後の生活は、フランスよりも絶対にケベックがいいかも、なぁんてちょっと思いました。


15分間の待機中に、髪の長い男性から声を掛けられました。私が何人(なにじん)か知りたかったそうです。日本人だと答えると何故か嬉しそうでした。ロン毛の看護師さんなんて珍しいなと思ったら、彼はお医者さんでした。2人のお医者さんが交互に、待機会場内を歩き回りながら、接種後の人たちの様子を窺っていました。


看護師さんたちは、ニコちゃんマークの可愛いゼッケンを身に付けています。


建物の周りには、こうしてクリスマスツリーが各所に飾られています。




これが、接種証明書。海外に出る時などにも使います。

ケベックシティでは、イギリス製のグラクソ・スミスクラインを使用。マニトバ州などで6例あった後遺症の疑いのあるワクチンは、すべて除去されたそうです。スイス製のノバルティスは、ケベックシティでは使われていません。


ワクチンに関する説明書。

1時間に300人への接種を目標にして来たケベック州。今現在、州民のほぼ3分の1が接種済みだそうです。
最近のニュースでは、ウクライナ新型インフルが凄い勢いで蔓延しているにも関わらず、ワクチンが不足しているそうで、諸外国へ救助を要請。それに対して、カナダは100万人分のワクチンをウクライナに寄付するそうです。


これで、フランスの長男を除いて家族全員が接種を受けました。
フランスも接種は無料ですが、長男の年代は、たぶん来年に持ち越されるだろうとのこと。それだったら、クリスマス休暇でケベックに戻って来た時にでも、受けたらいいと思っています。フランスでは、インフルエンザ患者に対して、新型か季節性か検査しないケースが殆どと聞いて不安になりました。簡単な検査なのに、どうして省略するのか理解に苦しみます。


今朝、娘が、学校へ行く時に、何度も「注射、頑張ってね」と言っていました。何を頑張るのか分からないけど、PCを開けると、そこにもこんなメモが挟んであって笑ってしまいました。
フランス語みたいな日本語、でしょ?

「チューシャ、ガンバッテネ」



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