大西洋を飛んで行ったミニノートくん

パリに住む長男のPCが壊れてしまった。
修理に出すと、ケベックでは信じられない修理代が請求される。
パリで新しいのを買うにしても、機種も値段も問題外の外。
ロンドンまで行って買うことも考えたそうだが、やっぱりケベックから送るのが一番手っ取り早いと判断。
ケベックでは、(日本円で)3万円台のミニノートが売り出されているので、送料や税金を考えてもまだその方が安い。


大至急、購入して、今日のFEDEX便に間に合った。
パリには、月曜日に届くらしい。
アパルトマンに送っても仕方が無いので、息子の職場に直接送った。
もう最近では、フランスの郵政省を全然信頼していないので、何かを送る時は宅急便ばかり使っている。
最近、郵便の体制がちょっと変わったらしいが、いつもの如く、お客たちをズラッと並ばせておいて、そのお客たちから「こうだよ、ああだよ」と教示されているような始末、どうしようもない職員ばかりで話にならんのだよ。


打ち合わせに何度か息子の携帯に電話をする。
仕事帰りに、同僚の方たちと食事に行くと言っていたので、時間を見計らって何度か電話する。
ケベックが午後3時に、パリは午後9時。
9時と言えば、宴たけなわであろうと、しばらく待ってみて再び電話してみた。こういう時、時差というのが腹立たしく思う。ま、地球に文句言っても仕方無いんだけどね。
息子は、レストランから外に出て話しているらしく、車の音などパリの街の喧騒が伝わって来る。
最近は、息子とも友人たちとも、ウェブカムを使うだけで、電話なんか使うのはほんとに久し振りだ。
「33」という(フランスの)国番号を忘れそうになったりして久々に焦った。


息子は、ケベックのラバル大学メンバーでもあるので、その割引でかなり安くPCを買えるのだが、今回はそうも言っていられない。その点、ソルボンヌでは、学生キオスクなんかがとても貧弱だ。図書館のシステムだけは素晴らしいけどね。
パリ第一の校舎なんか、便座が無いもんね。ソルボンヌに入っての息子の第一声が「ソルボンヌには便座が無い」だった。最初、何のことを言っているのかピンと来なかった私は、「bénzar」とか言う何かフランス語の新語か?とか思っちゃったよね。最初に送られて来た大学の写真は、校舎内の机や椅子で作られたストライキ中のバリケードと、校舎の窓からスローガンを殴り書きしたような垂れ幕とか、そんなものだった。


あれれ、PCの話からソルボンヌの便座の話になっちゃった。
ケベックは、午前2時を回ったところ。
二男が働いているレストランで、今夜は大きなパーティーの団体が入ったらしく大忙しで、今帰って来たところだ。顔を見るまで心配なので寝ないで起きていた。そんな私といつも一緒なのが長女。自分も一緒に起きて頑張っていたのだが、そのうちソファで眠ってしまった。


さてさて、娘を起こしてから寝るとしますか。
ケベックも日中は15℃以上になり、かなり暖かくなって来たけど、夜になるとちょっとだけ氷点下みたいな時もあるので、まだまだ油断出来ないけどね。


では、おやすみなさい。