なぜ石鹸がない?

http://sankei.jp.msn.com/life/body/090217/bdy0902171725003-n1.htm
日本の七不思議の一つだと思う。
駅だけじゃなく、数年前に日本に行った時には、ドライブインにもなかったよ。
「近所の人が善意で活けて下さるお花に感謝しましょう」という貼紙だけが彼方此方にあったドライブインのトイレが印象的だった。ずらりと並んだシンクのところに一つ一つ小さな花瓶にミニチュアブーケが活けられてあった。確かに心和む風景だったが、手にいっぱい黴菌つけてのお花観賞ではちょっと冴えない。肝心の石鹸もなく、だから当然ペーパータオルやハンドドライ機もなく。しかもお湯も出ずに、飛び上がるくらいの冷水オンリーでの手洗いには、久しぶりのニッポンにちょっと驚いたのが正直な感想。
思い出してみると、小学校時代、それも低学年の時に学校に石鹸がなかったように記憶している。同じ同系列の幼稚園時代は、カナダ人が設計したという洋館の中、こんこんとセントラルヒーティングで暖房された環境にいたが、小学生になると、その隣のみすぼらしい校舎に移され。あれはまさしくそれまでの優雅な環境から追い出された小公女みたいなものだった。トイレには手を洗う石鹸も満足に置かれず、そのために当時は各自が紙石鹸なるものを持参していたものだ。その後まもなく、あのみかんの入ったネット再利用のごとき、石鹸の入ったネットが手洗い場の蛇口に縛り付けられてあったのも鮮明に憶えている。
若い人には分からないと思うが、よく昔の日本家屋では、トイレを出たところ、しかも外に水の入った小さなタンクみたいなのが釣り下がっていて、下の金属棒みたいの押すと水が出て来る、あれで簡単に手洗いを済ませていた、あの習慣が日本にはまだまだ残っているのかもしれない。
ケベックでは、駅や空港、ドライブイン、学校などなど、どこのトイレでも、必ず液体石鹸とペーパータオルもしくはハンドドライ機が付いている。もちろんお湯も出ますぜ。厳寒地のケベックだから当然だけどね。有難い生活水準に感謝感謝、である。



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