野菜事情 朝食事情

よく日本の人たちから訊かれるのが「朝ごはんに野菜が無いのはなぜ?」
レストランのスタッフに「サラダがありますか?」と訊いたら、フルーツサラダのところに連れて行かれたという声も多い。此方で朝食にサラダというと、彼らの頭に浮かぶのはフルーツサラダぐらいだろう。
朝食から野菜を食べる習慣は確かに此方には無いかも。よく聞くと、日本人が言っている野菜というのは、どうも生野菜のことらしい。朝から生野菜・・・これは尚更無いですね。
でもケベックでは、よく朝ごはんに豆料理が出ているんだけど、豆も野菜だよね? でも、あれはどうしても日本人から見ると野菜には見えないらしい。「豆は苦手で」なんて顔をしかめる人もいある。あれ?日本特有の豆腐や納豆、醤油、味噌に煮豆なんかも苦手ってことなのかな?
此方の朝ごはんは、一般にシリアル系や、甘いものが多いかもしれない。日本での野菜の繊維を、此方では朝ごはんの場合には主にシリアルで摂るようだ。シリアルの入ったパンなども然り。他にも、朝食に甘いものを摂取するのは、脳のためにもいいとよく此方では言われている。
野菜不足なのでは?などと余計な心配をされる人もいるが、昼・夕食に野菜は食べるし、何も生野菜だけが野菜の全てでもなかろう。野菜スープや、野菜の煮込み、野菜ジュースなども立派な野菜であろう。特に海外では生野菜はあまり食べない方がいいと思いますよ。生水同様の理由で。それでも食べたい場合は、彼方此方のスーパーや、空港レストランにも必ず生野菜のサラダが売っているから簡単に食べらるチャンス多し。しかも、ケベックの野菜はとても美味しい。よくお客さんたちは、市場などで、新鮮なトマトなどを買って来て、ホテルの部屋で洗って食べることもあるようで、他にも葉っぱの付いた細くて小さなニンジンを買っておられた方などは、そのあまりの美味しさに感動されていた。
フランスでは、以前はパンとカフェオレぐらいの簡単なものが多かったけど、最近では、どんな小さなホテルでも、ブッフェ式朝食も増えて来ているようで、チーズやハム、卵なども充実しているし、フルーツやパンも多種多様だ。毎朝楽しみにしていたのが、カフェオレに入れる熱いミルク、しかも普通の牛乳よりも乳脂肪の多めなタイプだったし、他にナツメヤシ(種入り)なんかも大好きで必ず食べていた。
そりゃ私だって日本人だ、ご飯に味噌汁、鯵の干物に納豆、焼き鱈子やだし巻き卵、しらす大根おろしなどが並んだ食卓を目の前にして、「いっただきま〜〜す!」といざ食べようとして目が覚めてしまったという、実に悔しい夢を見ることもよくあるけどね。
茅ヶ崎に住んでいた頃は、よく朝ごはんに生しらすを食べた。小田原あたりの鯵の開きや蒲鉾とかも最高で・・・嗚呼。






はてなさん★
「今日の1枚」の差し替えがなかなか出来ません。