国際結婚--親子丼編

夕食に親子丼を作った。食べながら夫に訊いた。
「日本にいた時、どんな丼が好きだった?」
「親子丼です」
「あ、じゃあ今日の丼みたいなのね?」
「いえ、違います、親子丼です」
「うん、だから今食べてるようなものでしょ?」(イライラ)
(夫、じっと丼を見つめてから)
「いいえ、こういうのではなくて、親子丼です」
「?????」
これって親子丼じゃないのかあ〜?そんなに私の作る親子丼ってヘンチクリンなのだろうか?
一瞬、深い奈落の底へ落ち込む。
「じゃあ、今食べてるこれって何丼?」
直ぐに立ち直って訊く私。
「これ・・・ですか?・・・・・」
夫は日本に25年間住んでいたのだが、ま、まさかその間ずっと親子丼なるものを知らなかったのか?
いやいや、彼は知らない時には正直に知らないと答える人だし。
さっきだって堂々と答えていたじゃないか。
じゃあ、やっぱり私の作る親子丼が本物の親子丼のようには見えなかったということだったのか・・・。
ところがよくよく訊けば、彼が考えていた親子丼というのが、何を勘違いしてか『月見うどん』、または『月見そば』を意味していたのだ。他に夫の好きだった丼ものは天麩羅ものと鰻だった。
今でもよく間違えるのが「牛乳」と「牛肉」。そのために一度大騒ぎになったこともある。
こういう日常会話のふとした行き違いが国際結婚には付きものである。
でもでも!夫は私が知っている限りのケベック人の中では一番日本語が上手だと思う。
これは別に自慢でも何でもなく。よく見られる助詞の使い方のミスなどまずあり得ないのだ。
最初に「です・ます」言葉で覚えたので、今でも言葉使いは丁寧だ。
日本での職業柄当然で、「オレさあ〜」とか「わかんねえよ」なんて言葉は使うはずもないのだが。
電話での会話だと、まさか彼がカナダ人とは知らないで話す日本人も多い。
104歳のばあ様もかつてまだ若かりし(?)80代の頃、夫からの電話をてっきり口の上手い電話セールスだと思って
切りそうになったこともあるくらいだ。

007

シャトー・フロントナックでの【007夜会】はなんと一人約20万円!!

http://www.vuesurbond007.com/


今、ケベックに007の顔ぶれが続々と来ている。
ロジャー・ムーアも78歳で健在だ。
あの大男リチャード・キールもやって来た。
 キャ〜ッ!恐っ!!
彼は早速ケベックに到着するなり、名物のPOUTINEを食べて気に入ったそうだ。
ブリット・エクランドもスウェーデンから来た。
しかし、私としては歴代悪役のクリストファー・リー

愛しのクリストファー・ウォルケン様が来ないのであまりエキサイトしない。
浜美枝さんのボンドガールが私は一番好き!最高にチャーミング!

あとはなんといってもテーマ曲で参加したデュランデュランとAHAが来なきゃねえ・・・。
DURAN DURAN [ A VIEW TO A KILL ]
AHA [ THE LIVING DAYLIGHTS ]

なんだか今一つ気分の乗らないナルである。
配役ミスだったなんて言われてあまりパッとしなかった

ティモシー・ダルトンがほんとは私が一番好きなボンド様だった。
私はそもそも彼の『嵐が丘』のヒースクリフ役に惚れていたのだが。
そう言えば、わが夫は日本にいた時、「007みたいな神父様」と呼ばれていた。

確かに彼の若い頃ってショーン・コネリーにどことなく似てたかも。