ドリフのお話 

クイーンの話を書こうかと思っていたが突然のドリフターズである。
我が家では私も子供たちもドリフの大ファンである。
日本からのお客さんに「日本の例えば何がお好きですか?」と訊かれると、すかさず「ドリフです」と答え、「え?トリュフ?」とか「え?ドリア」なんて怪訝そうな表情をされる方が殆どである。
「いえ、加藤茶とか志村けんとかのドリフです」と云い直すと、「へー」だの「あらー」だの「え?」と言ったまま「・・・・・」の方も。
チョーさんが亡くなったというニュースには言葉を失うほどショックだった。
とにかくグループで活躍している人の誰かの訃報は、ドリフにしてもクイーンにしても(何の接点もないような2グループではあるが)ほんとにツライ。
ケベックの生活で落ち込んだ時に日本から送られたドリフのビデオをみると救われること度々だった。
よくドリフの笑いは下品だとか冗談がきつ過ぎると非難されたこともあるが、世界的な規模でみると可愛いブラックジョークの範疇にあると思う。
頭を空っぽにしてただただ素直に笑えるのがなんともいいのである。
うちの子供たちは日本の生活習慣は殆どドリフから学んでいる。
初めて日本に連れて行った時、成田空港内の移動モノレールに乗る際、「ドアが閉まります」などアナウンスが流れると、「わあー!ドリフと同じだあー!」と大声で喜んで興奮していた。
ハーフ面して「ドリフ」と言っても発音が「フ」を「f」の発音をしたりして外人しているので、誰も志村けんやカトちゃんのことを言っているとは想像も出来ない様子であった。
江ノ島付近の「海の家」も、辻堂駅に夜になると出ていた「ラーメン屋の屋台」も、すべて子供たちにはドリフの世界そのもので、コンビニではおでんの入った大鍋に見入り、「この中には高木ブーが隠れているの?」と訊かれた時には爆笑ものだった。
ドリフは偉大だ。
ということでクイーンの話は次回に。