いま おもうこと

カナダ人は、マリファナやコカインに関しては慣れているので驚くことも無いがその彼らがフランスの、特にパリに来るとそのあまりの治安の悪さにショックを受ける。フランス人は、カナダに来て、大酒を飲んで屋根によじ登って酔っ払っているのとかアパルトマンの騒音問題には慣れているが、コカイン問題などには驚き慌てふためく。
我々は日本人なので、このどちらにも慣れるのにかなり時間を要した。ショックで立ち上がれないことも度々あった。とても信頼していた人が実はコカインのバイヤーだった、みたいなこともあって。パリのメトロにはネコぐらいの大きさのラットも歩き回っている。そんな地べたに平気で寝ているホームレスたちの光景はパリの日常だ。でもパリの、フランスの美しさをちゃんと知ってる。カナダの雄大な自然の中で自分を解き放す術も覚えた。
よくもこんな母国でもないところでちゃんとこうして自分たちの生活を確立できたものだと、これまた我ながら驚いている。ここまでどうやって来たんだろう。無我夢中だったのは確か。悪に染まることも無く、借金も作らず、大病もせずに、こうして元気に暮らしていられることに感謝している。
これからもカナダを愛してフランスを愛して生き続けて行くことだろう。


ランキングに参加しています