長男がパリからヴァカンスでケベックシティーに到着してから、
すぐに入れ違いに、長女がケベックシティからパリに向けて出発した。
ただいま工事中のケベックの空港。
だから、娘の乗る飛行機も、ちらりと尾っぽの部分しか見えない。
国際線の場合、税関を通った後は、この大きな硝子を通してお互い顔を見ることができる。
後は、飛行機が飛び立つまでカフェで過ごすのが常。
行き交う人々をボーッと見ながら離陸時間を待つ。
飛行場のぎりぎり端まで行って、機体が飛び立つのを見届ける。
一旦、北に向かって飛び立った機体は、大きく旋回して東に向かった。
まもなく機体は厚い雲に隠れてしまい、その轟音だけを聞きながら、
母、いつまでもその場に立ち尽くして号泣。