Paris Plages パリ・プラージュ

21日にオープンしたパリ・プラージュ








話は違うけど、セーヌ川の船舶にとても興味がある。
娘の先祖は、ずっと辿って行くと、ここで船舶会社を経営していた女性カトリーヌ。
以前に彼女のことをラバル大学の専門図書館で調べて以来、すっかり彼女のファンになってしまったのである。
彼女は、フランスとケベックを行き来する船舶開発に生涯を貢献した。
そして自分の開発した船で、フランスを離れてケベックにやって来たなんて、あまりにもカッコよすぎる!
だから娘にとって、シテ島サン・ルイ島セーヌ川が発祥の地なんである。










あまりの寒さに閑散と。










セーヌ川では何が釣れるのだろう?
















即席にしては、きれいなデッキ。




ミストも寒そう〜













このパリ・プラージュは、バカンスに出掛けないパリの人々のために、パリ市の粋な計らいで作られるものだとよく耳にする。
普段の道路やトンネルまでも犠牲にしての企画だから、パリ市の熱の入れようも半端ではないだろう。
パリ市で贅沢な時間を過ごせるのであれば、あの人人人でごった返すリゾート地などに見向きもしなくなるわけだし。

わが家の場合、長男はニース市民権を持っているにも関わらず、暑さがダメなので南仏を避けたがる。
私は南仏は大好きだ。
が、ネット事情が悪いだの、家のトラブルがあってもなかなか工事の人が来てくれないだのと聞く度に、わざわざこの便利な住み慣れた北米生活を捨ててまで行く気がしない。
不便な生活を楽しめるほど、私は心が広くないのである。
というか、もうそんなに若くはない、ということかも知れない。
若い頃は、どんな辺鄙なところでも飄々と暮らすことが出来た。
愛する人と一緒であれば、どんな不便なことでも楽しみに変えることが出来た。
いいよね!若さって。

それにしても、フランスは変わってしまったね。
私が以前住んでいた30年前ぐらいとは随分と変わってしまった。

ここ数年の間で・・・
滞在したホテルと貸し別荘でそれぞれ丸一日お湯が出なくなってしまった時、各マネージャーやオーナーからそんなことフランスでは当たり前だと言われた。
長男がパリで一番最初にほんの間に合わせで借りたアパルトマンの部屋中が一気にカビだらけになってしまった時も、そこのオーナーからフランスではこんなこと当たり前だと言われた。
エアフラの重役クラスでも、あの程度のアパルトマンぐらいしか所有できないのかと愕然としたものだ。
当たり前じゃ困るのだ。
当たり前だなんて言われたら、もう次の言葉が出て来ないのであるよ。

ここ5年間ぐらいフランスへの移住時は、いろいろとゴタゴタしてなかなか落ち着かず。
パリの東郊外に田舎の家を購入したのだが、あまりの適当なメンテナンスにさっさと手放してしまったこともあった。
大きな失敗だと落ち込んだが、思ったより簡単にまた売れたので晴れて一件落着。
二度と同じ失敗を繰り返すまいと肝に銘じた次第。
建築物が一般に古いので、そのメンテナンスにはかなりの出費を要するということも、痛いほど思い知らされた。

ケベックでの快適な生活と比べてしまうと、もう移住なんていいや〜と何度も投げ遣り気分に陥った。
そんな私を引き止めてくれる友人がフランスにいなかったら、私たちのフランス移住は有り得なかった。
やっとのことで、ちゃんとしたメンテナンスとハウスキーパー、そしてセキュリティーが整ったパリ生活を手に入れた。

で、いよいよ次はバカンスの番なのだが、貸し別荘はな〜んか今ひとつ。
また大震災以来、近くに原発はないのだろうか?などとチェックするようにもなった。
人の別荘を借りたり、共同で一軒の別荘を管理しているなんてのが結構多いみたいだけど、そんな折角のバカンスに、人に気兼ねしながら暮らすなんて私には無理な話だ。
フランスはケベック州とは比べにならないほど市税や不動産税が安いので、しっかりとした住宅管理さえ可能であれば、複数の家を持つことはケベック州よりもずっとずっと簡単だ。
どんなに小さくても、自分と家族の家を持つのが私の生活モットー。

しかしながら、パリの家があまりにも居心地がよく、そしてまたあのゴタゴタを覚悟で家を買うのかと思うとちょっともうウンザリ。
無駄なことにはお金を使いたくないし。
ネット環境が整っていますか?なんとかならないのでしょうか?なんて面倒な交渉を繰り返すのであれば、やっぱりこの北米生活の方が断然いい。
20年以上の北米生活で、すっかり馴染んでしまっている自分がいる。
パリとケベックとの飛行機での行き来は毎回ちょっと面倒だが、パリと南仏までの航路がもうちょっと長くなるだけだからと思えば大したことはない。

そうそう、上記のカトリーヌさんの時代なんて、ケベックとフランスの行き来に1ヵ月以上も要したという。
船内で蔓延する伝染病と、海賊から襲われる危険をはらんだ大航海だったという。
その当時から見たら、飛行機でほんの一っ飛びの今に感謝しなくちゃ、ね。

しかし、今後の展開がどうなるか、まだまだ分からない。
毎日のようにカンヌが呼んでいるし(笑
人生は面白い。




市庁舎前も賑やか♪










見事な柳の木。
















娘の大好きなトランポリン!




色合いや組合せ、バランスがほんとに美しい。
これはフランスだけに限らず、フランス系の人々の持つ才能の一つだと思う。













こういう雰囲気のぽわんとした絵が大好き♪













このトンネルスペース、勿体無いね。