らくらく日帰り出来そうな距離

パリとケベックの距離はそんなもんです。
最近、定着化して来たマルセイユ行きもボルドー行きも同様。
ケベックから大西洋に出るには「まだカナダかよ〜」ってぐらいかなり時間が掛かるけど、
パリからは、イギリスやアイルランド上空をひとっ飛びでアッという間に洋上へ出ます。

洋上に出ると、もうマップ上にはカナダが現れます。
しかも近頃では、出発時間も予定よりさっさと飛び立ち、パイロットたちも60歳以上の矍鑠とした人ばかりのせいか、
少しでも早くしたいのか飛行時間もなんだか今までよりもグンと速くなったような気がします。
カナダ空軍上がりのパイロットが多いせいか、操縦の上手さは素晴らしく、時には、機体をローリングっぽくして恐がらせてくれます。
ローリングっぽくすると、ご覧のように、窓全体が雲海だったり、星空だったり。

窓からどこを見ても星空ということもあって、あれは本当に恐い!
まさに「宇宙に出てしまったのか!?」と手に汗握る瞬間でもあります。
神々しい風景も機上での楽しみ♪

でもね、どんなに早く到着しても、ケベックの空港では、パリからのラインに対してチェックがやたらと厳しい!
パリからの商品サンプルなどを持ち込む人が多いためなんだけど、特に大人買いはチェックされる。
今回は、お土産として大量に買ったAu Nom de la Roseのローズティーが引っ掛かった。
お土産としての大量買いなんて日本では当たり前のことだけど、
ケベックでは、大量買い、それもフランスからのラインだと、もう商売としてみなされ、
調べられなくてもいいようなものまであれこれとチェックされることが多い。
同じケベック州内のモントリオール空港でも同様で、ラデュレフォーションの商品を包みまで開けられてチェックされたのは、とても腹立たしかった。
ケベック人たちには、これらのブランドなど分からないので、数多く購入するという行為自体、彼らには理解出来ないのである。
反対に、パリの空港では、チェックなんか何も無い。
ま、ケベックからのラインだしね、当然か。




で、機内で出るのは二食。
一時期、その辺のスーパーマーケットで売っているようなTVディナーみたいなのが出て来て引っ繰り返りそうになったけど、
いくらなんでもそういうのは廃止されたようで、また以前のスタイルが戻って来ました。
と言っても、座席の間隔を狭くすることなどは、もうすでに実施されているわけで、質素な体制は相も変わらず。

そんな粗末ワールドの中で、燦然と輝くワインのサービス♪
感動したので、食べ掛けのままプレートを撮影してしまったではありませんか。




もう一食は、朝食のようなのが出るんだけど、デニッシュ、ヨーグルト、フルーツ、チーズなどの組み合わせが殆どなのに、
こんな風にいきなりピザなんかが出て来て驚かされることも。




カナダ圏内に入っても、国が大きいので、ケベックまでの遠いこと遠いこと。

これが、モントリオール行きだったりすると、ケベックを下に見ながら途中下機も出来ず、
悶々と更に一時間追加されるあの悔しさ。
もう少しパリに近付くために、ケベック州の東の果てにあるマドレーヌ島にでも引っ越そうかと思ったこともあるんだけど、
そのマドレーヌ島からパリまでの直行便なんかあるわけも無く。
わざわざノヴァスコシアまで一旦飛ばなきゃならんことに気付き、そんな浅はかな考えは捨てましたです。