手作り室内用香り

フェルトのコースターを使って、室内用香りを作ってみました。

リビングやキッチン、寝室、ウォークインクローゼット、バスルーム、車などなど、それぞれの広さや用途に合わせて香りの種類や量を選びます。
例えば、寝室やバスルームにはラベンダー、キッチンにはミントや柑橘類、車にはティーツリーやローズマリー、などなど。

場所の広さによって、エッセンスオイルや香水の量を調整します。
こんな風に窓のところに置くと、静かに香って癒されます。

ちなみに、夫の車には、ティーツリーを使ってみたのですが、夫曰く「なんだかペンキのような匂い」だそうで。とほほ。


このアイデアは、娘が夏休みの間に通っている市が管理している非営利団体から学んだものです。
夏休みといえばバカンスのことばかり考えていないで、働くことにチャレンジしてみようというグループで、バカンス王国であるフランスからも、少しでもそれを見習おうと、フランス政府の視察団もよく来ています。
12〜18歳の子供たちが対象で、数名の指導者たちの下で、働くことの意義を学びます。
従来、社会での労働は16歳から許可されますが、ここでは、子供のためという名目なので、簡単な労働が公的に認められています。
職種は、ベビーシッター、芝刈り、犬の散歩、洗車、ペンキ塗り、家の掃除、庭の手入れ、窓磨き、などなど。
団体の資金集めは、各市の団体が集まって行う小さな夏のお祭りみたいなものを開催し、そこで、ホットドッグや飲み物、キャンディー、おもちゃなどを売って資金を作ります。
ここでの販売は、指導者たちが行います。
これら一連のことは、あくまで参加は自由。
押し付けや強制は、一切禁じられているので安心です。
ここでの活動は、一つのキャリアとなって、16歳から本格的に社会で働く際の履歴書にも記載されます。
なお、ベビーシッターは、小学校高学年の時期に希望者のみ、厚生省から派遣されて来る担当者の元で、数日間の講義をクリアして授与されるライセンスが必要です。


で、昨日、娘に初めてのオファーが来ました。
一台の車を三人で洗車するという仕事でした。
最初のオファーは一台だけだったのですが、途中で娘たちの洗車の様子を見た人が二人来て、合計三台になったそうです。
労働時間をトータルすると約2時間。
それの給金が14ドルだから、ま、14歳の労働にしては悪くない。
依頼者への請求料金が、車の大きさ関係なく、一律12ドル。
この金額で、車の表面だけでなく、車内も掃除してくれるそうで、私もそのうち頼もうかと思っています。


オファーの無い時は、勉強したり、指導者や各市からやって来る担当者らの講義を受けたり、プールで泳いだり、自分たちのPRを各家に配り歩いたり、スーパーマーケットや銀行などの掲示板、電柱などにPRを貼ったりと忙しそう。
うちの娘は、リーダーシップの塊みたいなものなので、こういう活動が好きでたまらないらしい。
私には、これっぽっちも似なかったようです。
その娘曰く、「それで、その洗車が終ったら、カラースチロールやフェルトで出来た星やハートに紐を通して、きらきらペンで「ありがとう☆またご利用下さい」と書き込んで、仕上げにそれにポム(りんご)の香水をひと吹きして、バックミラーに掛けるの」と。
それを聞いて、なんと可愛いアイデアなんだろうと思いました。


可愛い話といえば・・・
先日は、体重が65kgほどの大型犬の散歩オファーがあり、もちろんそういうのには男子生徒が手配されるわけだが、それに選ばれたフィリップ君が、どんな犬だろうと散々緊張して行ったら、「とても優しい犬だった」とのこと。
犬の方もたぶん気遣っていたんだろうな。