介護ハウス

父の住む介護ハウスにて。
これが父の部屋。リビング。
手前にはドレッサーデスクと大きな鏡。
隣の部屋が寝室。
部屋の入り口右手には、バスルーム。広いバスタブもある。
これで一人用。
私たちが最初にパリで借りたアパルトマンよりもずっと広い!
クローゼットが二つもあるのに、中に置いてあるのはブランケットや枕だけ。
服があるとあるだけ着てしまう父。だから、毎朝、スタッフが服を一式持って部屋にやって来る。
本や新聞、TVなどを集中して見ることはもう出来ないけど、元気に歌ったり、散歩したりする。
介護スタッフの皆さんと父は英語で話す。父はだいぶフランス語も覚えたようだ。
小さい頃の記憶は鮮明らしく、その頃に歌った歌を愛唱している。私と私の夫のことは、名前は忘れてしまったようだが、ちゃんと分かる。会話の内容はその時一瞬だけ理解出来るが、その一瞬を過ぎると、たちまち全部忘れてしまう。
食欲は旺盛で、特にデザートが大好き。
オプションで足の手入れも注文出来る。3時間ぐらい掛かるそうだが、フットマッサージを始め、爪の手入れをしたり、角質を取ったり、足湯ジェットバスとか、なんだか聞いているだけで私まで頼みたくなってしまった。