オバQのつぶやき

75歳のパソコン

母が、突然「パソコン覚えるから」と言い出した。
あれだけ敬遠していたのに・・・どんな風の吹き回しかと尋ねたら、お友達が、NY在住のお嬢さんとウェブカムでお話しているのを聞いて、矢も盾もたまらず!な気分になったそうな。私から言うよりも、他人様から言われる方が応えるようだ。
母にとっては、ケベックやパリとカメラを通して自由にお喋り出来たらどんなに素晴らしいだろうとあらためて思ったそうだ。思い立ったが吉日、その意欲が萎える前に一日も早くパソコンを覚えてもらいたいものである。弟よ、よろしく頼むぞよ。

哀しい顔

やっと忙しい時期も過ぎ去り、小さなグループだけとなった今日この頃。
お客さんともゆっくりお喋りが出来るようになって来た。この繁忙期は、お客さんから質問などがあっても、「はいはい!後でお答えしますので!」と必死の形相で対応。その日の夜、床に入る頃ふと、「あ、あのお客さんにお答えするの忘れた」などと思い出すこと度々であった。そんな混雑している中でも、やさしい言葉を掛けて下さる方も多く、それでどんなに救われたことか。
仕事を終えて帰りの車の中でふと鏡を見ると、なんだかもう言葉には言えないようなとんでもない顔をしていることがよくあり、ろくに化粧直しもせず、特に口元がオバQのようになっていたりする日には、「アタシ、こんな顔で今日一日いたのだろうか」と思うと、例えようもなく落ち込んだりするのだが、また翌日になるとそんなことはすっかり忘れて、また平気でオバQになるのであった。
また、連日暗いうちから起きて鏡に向かうので、太陽の下であらためて鏡を見てビックリ仰天することもあった。オテモヤ〜ンな時もあるし、まるで昆虫のような目の周りなんてこともあった。仄暗い中、加減せずに白粉を叩き付けたりすると、思いっ切り佐清になって慌てること度々であった。
                                Sukekiyo