勉強するな

うちの子供たちの感心なところは、机に向かってまぁよく勉強していることだ。
学生だもの、当然だろうと言われればそれまでなんだけど、なにしろ自分が勉強しない学生だったので、よくもこんなパッパラパ〜〜な母親から勉強好きな子供たちが生まれたものだと不思議に思うわけだが。机に向かっても、15分が限度、注意力散漫も甚だしく。大人しい子供だったから、チョロチョロと煩く動き回ることは無かったが、授業中なども外の風景なんかばかりを気にして、勉強内容は頭に入らず・・・そんな学生時代を送った母親から生まれて来た子供たちとは思えないんである。
私がキッチンにいる時は、子供たちはダイニングテーブルの上に勉強道具を運んで来て勉強している。何かと私からこき使われるから、そこで待機しながら勉強しているわけだ。何も家事を手伝わなくていいし、夜食まで作ってもらえる「お受験」の子供たちの話を子供たちにすると「いいな〜」と実に羨ましそうな顔をする。そんな夢のような生活は、我が家では有り得ないと、子供たちは最初から諦めているようだ。
だからこれまで子供たちに「勉強しなさい」なんてセリフを私は言ったことが…いや、言う必要が無い。それどころか、「勉強しないで手伝ってちょうだい」ばかり言っている。