家庭医

気管支炎、喉頭炎、中耳炎、そして喘息のダブルダブルパンチで、ここ最近、プチ入・退院を繰り返し、その合間に仕事に出るという生活を送っている。発作が起きるとほんとに酷いので、仕事中に発作が起きないよう、毎回ドキドキの連続だ。これって精神衛生上、良くないかもね。かなりのストレスだと思う。
ずっと担当してくれているM医師となんだかとても気が合い、彼の方から、わが家の家庭医になりたいと申し出てくれて、こんなことはケベックでは本当に有り得ない話なので、引っ繰り返るほど驚いた。私の住んでいる地域は、医師が極端に少なく、一人の医師が担当する人口を考えると、アフリカの小さな村よりもずっと低いぐらいだ。しかも、その家庭医ってのも、しょっちゅうクルクルと目まぐるしく変わり、ある時などは、やたら高額な薬ばかり出す医師もいて、家庭医なんていなくてもいいわという、とても投げ遣りな生活を送っていた。
M医師は、保健所専属でもあるので、信頼度も高い。以前にブログに登場したような「カマキリ医師」なんかとは大違いで、清潔感溢れる、爽やかな好壮年といった感じで好感が持てる。よく米国辺りの病院を舞台にしたドラマなんかで、颯爽と登場するような優秀タイプの医師だ。
医師と患者の関係というのも、合う合わないってありますよね?この苦しい時期、M医師の顔を見ただけでだいぶ楽になるほどで、余程「合う」人なんだろうと思った。
笑うとすぐに咳き込むので、いつものガハハ笑いが出来ない。どんなに可笑しくてニコッと微笑むことしか出来ず、いつもの仲間たちから「元気がないね。どうしたの?」と訊かれる。
一日も早く、元に戻って元気にガハハと笑いたい。