銅像おじさん

しかし、観光中は雨も降らず、少しずつ晴れて来るではないか。ラッキ〜〜!しかし、観光中ずっと至る所の銅像について一体一体説明を乞うお客さんが一名いた。それが頭に来ることには、そのおじさんときたら質問だけして後は私が一生懸命説明してもそれを聞かずにキョロキョロしながらどこかに行ってしまう。おいおい、ちゃんと聞いてくれよ。質問マニアみたいな人なんでしょ、きっと。よくいますよ、こういうタイプ。あとは人が観光している時に、私の説明を遮るようにして「ああ、あの後ろの銅像は誰なんですか?あの建物は何ですか?」とうるさい人もいるが、「はい、今ね、これから一つ一つ説明していきますのでお待ち下さいね」と言いながらも「おいおい、少しは黙って説明聞いてくれよ〜」と心の中で懇願しながら顔ではニコニコの私である。

強引おばさん

最近あまりにも白髪が目立って来たので思い切って髪を染めた。ところが担当のおばさんが独り善がりの人で、人の希望を尊重せず、私が「こっちの色がいい」と見本を見ながら言っても「いや、そっちじゃなくてこっちの方が断然いいわよ」と彼女の好みを押し付けるのだ。ま、いいでしょう、とかではないから一応お任せにした。ところが「あれ?私さっきこの番号の色を持っていったわよね?」とか、タイマーをセットしておきながら「あれ?私さっき30分ってタイマー掛けたっけ?」なんて私に訊くのだ。分厚い老眼鏡の奥から此方をジイッとと見ながら腕組みして考え込んでいるその表情が何とも言えない頼りなさなのである。ま、いいでしょう、無事に染まれば。老人には寛大な私だ。
今回は初めてメッシュを入れた。私は気に入らないのだが、パリの美容師が写真に撮ってメールしてくれと言って来たのでその通りにしたら「セ・ボー」*1とパリから返事が。いやだね、フランス系同士庇い合ってるって感じで。だってほんとに変な色合いなのだ。あまり色の差を付けないで欲しかったのに思いっきり差が出来てしまった。ふんだ、これのどこが「セ・ボー」なんでしょ。暫くして髪が伸びて来たらその差の付いちゃったところを思いっきりカットしたい。でも、仕事中に仲間たちが「おや、いい色に染めたね」と言ってくれる人が多いので、ま、ププ〜ッなんて噴き出されるよりはいいかな。

*1:C'est beau;「綺麗だ」「素適だ」「いいですね」などいろんな意味に使えるので便利。