フレデリック

夕食の後片付け以外にも、彼(只今14歳)はほんとによく手伝ってくれる。
私は子供たちに一度も「勉強しろ」と言ったことが無い。
第一、私がそうやって親から育てられたし、私の場合は「勉強するなら労働しろ」と子供らに働かせる母親だ。
だいたい人に「勉強しろ」なんて言えた立場ではないのだよ、私は。
私が夕食を作っている間、子供たちはダイニングテーブルの上で勉強している。
いつ母親からお呼びが掛かってもいいように、だ。
地下室からジャガイモ運べ、玉ねぎ持って来い、を始め、やはりこれも地下室にある巨大な冷凍庫も彼らにとってはお使い場所である。
長男は散々このキビシイ環境の中で育って来た。その時は未だ幼く、ピーピーキャーキャー遊んでいた次男と長女に、今、その番が回って来たところである。
長男がアパートでの自活が決まった時、先ず発した第一声が、「鬼婆ァのあの労働から解放される!」であった。
鬼婆ァ?誰のことかしら?
子供「勉強が忙しいんだよ、宿題も山ほどだし」(これは言い訳ではなく、いつも真実)
母親「うるさい!勉強なんか2の次、3の次だ!」
これがわが家の親子の会話の一部である。
屋根の雪降ろし(2メートルほどに達して家が潰れる恐れがあった)でも、除雪でも、まあよくフレデリックは手伝ってくれる。彼の写真が少ないのはなぜ?ぜひアップして、と先日もリクエストを頂戴したが、ものすごく照れ屋さんなので、なかなか撮影許可が下りない。

学校の写真ならいいんだそうな。
中央の黒っぽいTシャツで眼鏡がフレデリック
saadiの『暖炉』にも彼の顔が小さくアップされている。