認知症

重度の認知症を患っているうちの父は、難しい漢字やアルファベットの綴りが書ける。
そんなものはもう書けないだろうと思っていたら、とんでもなかった!なんとちゃんと書けるのです。
ただ、指定された場所にきちんと書き込むことは出来ない。書いているうちにどんどんはみ出して机の上に書いたりする。
でも、まだ脳の中で知識は生きているのだ。父の得意分野だった数学や物理などの数式もひょっとして解けるのかも知れない。
机に向かって書く時の父の顔が、嘗ての表情に戻るのに気付いた。脳が部分的に欠損しているのがはっきりと分かる。
認知症が完治する世の中も、それほど遠く先のことではないだろう。


これは世界的に言えることだが、どうしてケアハウスでは、認知症の患者をまるで赤ちゃんのように扱うのだろうか?
此処でも、定期的にワークショップが行われるのだが、子供騙しみたいな歌やダンスやゲームばっかり。
ちゃんと何十年も生きて来た大人たちなのだ。それぞれに得意分野や知識があるだろう。
認知症に関する世の中の知識の方が遅れているように私は思う。


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