美容院

自分にぴったり合う美容院、というか美容師を探すのって、どこの国でも大変です。
特に海外生活ではそれで苦労すると耳にしますが、私の場合、日本でもケベックでも大変なのには変わり無し。
海外では言葉の問題もあるけど、美容院で使う言葉は限られています。
大学の講義じゃないんだからね笑
以前は、細々と注文つけていたけど、だんだんと年齢のせいか、シンプルな髪型を好むようになって来ました。
髪型よりも、ヘアダイのカラー選びの方が今は大事って感じです。
ケベックに住むようになってから、自分に合う美容師を探すのに本当に苦労しました。
夫の姉妹たちの紹介でいろいろな美容院に行ってみたけど、結局気に入った美容師は見つからず。
でも、とにかく諦めずに数をこなすことです。
ケベックでは、近所に住むアイルランド系女性の経営するサロンがお気に入りです。
結局、ここに辿り着きました。
パリの家にいる時は、古くからの友人がすべて担当してくれるのでとても助かります。
だから、ケベックでは間に合わせ程度でしか美容院を使っていません。
メインは、そのパリに住む友人のところです。
以下、彼に関しては、公に出来る部分だけ書きますね。
彼は、パリコレやカンヌ映画祭をはじめとするフランス・パリでのショービジネスに関わっている美容師で、私がまだ22歳の時に、当時モンテーニュ通りにあった彼のサロンで初めて知り合いました。
私はマヌカンの仕事でパリにいました。
当時の私ときたら、今の半分ほどしかないほど痩せていて、もうその時すでに結婚していて一児の母でしたが、妻として母として家庭に納まるには若過ぎました。
その友人とはいろいろありましたが、ある事件が起きて泣く泣く別れ、それ以来、殆どお互いに音信不通のままの状態でした。
それが、40代半ばでまた再び彼と交流を持つことになりました。
今では良き友として、いつも私を助けてくれる存在です。
60代に入った彼は、もう今は余程のことが無い限り一般の人の髪には触れませんが、私のことは、カット以外にも、なんと髪を乾かすことまでやってくれます。
これは実は昔からの私たちの間にある「決まり事」なのです。
個人的というか、ちょっとセクシーな理由からなので、ここには書けませんが笑
あの彼にヘアドライまでさせる女性は、世界でほんの一握りでしょう。
その一人である自分を誇りに思います。
私たちのツーショットが、少し前に日本のビジネス雑誌に掲載されました。


私の髪は、幸せなことに、パリの水でもケベックの水でも合います。
シャンプーやコンディショナー、ヘアダイなども同様。
日本に住んでいた時よりも、此方にいる時の方が、よく髪を褒められます。
日本からのお客さんたちから、どんな手入れをしているのか、どんなサロンに通っているのかとよく訊かれます。
艶々としていて羨ましいと褒められます。
乱暴にマルセイユ石鹸で洗っても、洗髪後1時間ぐらいでしっとりして来ます。
年相応に白髪はありますが、髪質はまだまだ劣っていないようで、女性としてとても嬉しいです。


海外の美容院でよく言われるのが、シャンプー台のつらさ。
あれにはコツがあって、頭を思いっ切りシンクボウルに投げ出すようにするととても楽ですよ。
要するに、シンクボウルの縁に首をのせてしまうととても痛くてつらいです。
椅子に深く座って、縁に肩を当てるぐらいで丁度いいです。
シャンプーの度にうっとりとして眠ってしまいます。


海外にも腕のいい美容師はたくさんいます。
あの世界は、一つのアートみたいなものなので、言葉を超える感覚的なもので支配されています。
だから、あまり言葉の壁は深く考えない方がいいと思います。
そんな自分の感覚を理解してくれそうな美容師は、必ず見つかると思います。
特にフランスには、パリコレなどファッションに関わっている人が多いので、ぜひとも自分と会う美容師を探してみて下さい。
根気よく、ね☆