世界幸福度ランキング

日本は178カ国中90位とかなんとか。
幸福度というのは、何を基準にしているかということで、随分と変わって来るとは思うのだが。
感じることも、人それぞれ、価値観の違いなどからも、一概に「これが幸福」とは言えないだろう。
ランキングにもいろいろあるが、どんな角度から見ても、なかなか日本は上位に入れないと嘆く内容をよく目にする。
国土の広さが致命的とも聞いたことがあるが、こればかりはどうしようもないだろう。
もし、日本の国土が、米国ほどの広さだったら、地球上の歴史も、今とはまた違ったものだったろうとも思う。
世界から見た日本の基準を引き下げている原因はこれだ!みたいなことを論じている外国人たち、たぶん日本で生活した経験を持つ外国人たちのレポートを一度読んだことがある。
それによると、一般市民の労働量が思いの他多過ぎるといった内容だった。
税金を払っているのに、地域の清掃や草むしり、ごみ収集場の管理、役員業務などをさせられるのが理解出来ない、などなど。
他にも、学校や会社での労働などが話題に上がっていた。
学校での、生徒たちによる清掃や給食の配膳など、日本では教育の一環みたいになっているが、外から見ると、単なる子供に強制する労働としか取られないようだ。
まあ確かにあれをやったからといって、掃除が上手な大人になる可能性は低いことは経験上?同感だが。
学校行事などでは、運動会が、まるで軍国主義の象徴のように彼らには見えるらしい。
場所によっては、会社での、社員による清掃や、寒冷地などでの除雪などが不可解の対象になっていた。
住居をはじめ、職場や学校での暖房設備の貧しさも取り上げられていた。
職場の温度設定が低い、廊下やトイレ、風呂場などが寒い、室内の空気が汚れる暖房器具がまだまだ多い、寒さに耐えるというのが、仏道や禅などから来ているものなのか?などなど。
冷たい弁当を平気で食べる、これも不思議の的となっていた。


では、外国ではどうなんだろう。
私が住んでいるカナダのケベック州をその一例として見てみると・・・
地域の清掃や管理などは、すべて市町村が担当している。
回覧板などという習慣は無く、市町村からの伝達事項は、郵便ポストを使っての配布が一般的。
学校内の清掃は、清掃会社から派遣された清掃員たちが担当、カフェテリアや校内自販機は、給食専門の会社から派遣される職員たちが管理している。
日本のような運動会は無いが、学校内外での試合などは数多く、子供がそういうのに属していれば親たちもいそしんで観戦している。
誰でも校舎には入れないようになっていて、学校の至る所にある出入り口は、外からは開かないようになっている。
もちろん許可を貰えばいつでも校内に入れるが、入り口のところでいちいち用件を述べなければならない。
そんなわけで、一般人がぞろぞろ入れる授業参観などは無い。
が、学習発表会はある。
体育館や各教室で披露されるわけだが、そんな時ぐらいしか校舎には入れない。
授業参観は、校長に申請すれば見学可能だが、どこかの市議会あたりの団体などがたまに巡回する程度で、一般父兄の見学は殆ど見られない。
冷たい弁当、つまりサンドイッチやサラダを除いてのものだが、会社だったら冷蔵庫に保管、学生はランチボックスに保冷アイスが入っている。
社内や校内の電子レンジで温めて食べる。
並ぶ電子レンジの台数も半端じゃない。
そんなわけで、高級な日本製の弁当箱は、子供たちには一度も持たせたことは無い。
耐熱ばんばんな飛び切り頑丈な弁当箱が何個か(わが家には)あって、3人の子供たちがそれぞれ使いまわして、もうすでに何十個もの弁当箱を消費して来た。
そんな頑丈なものをいくら持たせても、やれ友達と話し込んでいて電子レンジに弁当が入っているのを忘れたとかいって、熱でグニャグニャになってしまった哀れな弁当箱を今までに何度見て来たことか。


さてさて、この辺りからちょいと余談になるが・・・
学童保育では、保育士さんたちから日本製のキティちゃんやピカチュウの可愛い弁当箱を何度壊されたか。
あんな小さな子供用弁当だったら、温めるのは1分ぐらいでも充分なのに、5分ぐらい温める保育士さんが多かったようで、2、3回持たせただけで、キティちゃんもピカチュウも溶け出して歪んでボロボロになってしまった。
そんなことへの謝罪などは一切無しですから。欧米社会では、謝罪なんてのは無いも同然ですから。
それだけでなく、弁当の蓋についているバッチン?(名称が分からないもんで)などもあっという間に壊されてしまう。
扱いが乱暴というか、自分たちが見たことの無いものに対しては、此方の人たちはとてもぞんざいな扱いをする。


全然例は違うけど、海苔巻きせんべいなどは、いきなりナイフを出して来て、「この黒い紙、なかなか取れないわねえ」とか言いながら海苔を削り落とそうとする。
ホッカイロなども、いったいどうすればああいう風になるんだろうというくらい、あの中袋を破いてしまうし。
最初は、そういう日本の貴重なものをプレゼントに使ったものだが、今じゃぁ冗談じゃない!
日本のそんな大切なもの、貴重なものを心から嬉しいと思えるのは、我々日本人だけです。
欧米人に見せて渡して使わせて食べさせて、日本をPRしよう、広めようと頑張っていたのは、こちらに来て最初の数年間だけ。
今ではそんなこと毛頭望まない。
特に日本食品類は、どうせあげても、心の底から喜ばれるなんてものは無いと思った方がよい(一部の例外を除いて)。
それだったら、自分で食べて「ああ、日本人でよかった〜」でありたい。
魚系の食品(えびせんなど)なんて、「臭い」の一言+顰め面で終了。
そんな輩は肉だけ食ってりゃいいのです。
日本からわざわざ苦労して運んで来たもの、母がせっせと荷作って送ってくれたもの、遠方遥々買出しに行って手に入れたもの、そんな貴重な貴重な品々を、そう簡単に欧米人になんてあげられない。
日本の飾り物は喜ばれるみたいで、部屋に飾って大事にされるようだけど、食品はもちろんのこと、雑貨だったらホッカイロやサロンパス洗顔泡立てネット、手作りの高級箸などは欧米人には絶対にあげない。
もちろん例外もあるけど、箸なんて髪飾りにされるのが関の山だ。
お茶の葉も無駄にされるよ。
欧米共に最近ではパック茶が一般的なようで、お茶の葉の扱いを知らない人も結構いる。
日本茶の葉を、いきなり湯飲みに入れてそこにお湯を注いで飲んでるバカ(失礼)を何度見て来たことか。


・・・と、話は幸福度云々から離れてしまいましたが、ほかほかの白いご飯に焼き魚に味噌汁、食後にふうふういいながら飲む日本茶・・・などが、私にとって最高の「幸福」です、例え地球上どこで暮らそうが。




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